「CBDグミを作ってみたいけれど、どのOEM企業に依頼すればいいか分からない…」
そんなお悩みを持つ事業者の方に向けて、本記事ではCBDグミのOEMが可能なおすすめ企業5社を、「最小ロット数」・「サポート内容」などの観点からご紹介します。
さらに、OEMでCBDグミを製造する際に必要な工程や、OEM企業を選ぶ際に確認すべきポイントも徹底解説。
初めてCBD製品を手がける方でも、製品開発から販売まで安心して進められるよう、必要な情報を網羅しています。ぜひ最後までご覧ください。
そもそもCBDグミとは?
CBDグミとは、CBD(カンナビジオール)という大麻由来の成分を配合した「食べるタイプ」のCBD製品です。
この製品は、お菓子のように手軽に摂取できることや、CBD特有の苦味が抑えられていて美味しく食べられる点から、近年注目を集めています。
最近では、CBDだけでなく、CBNを主成分とした製品も登場しており、ラインナップの幅が広がっています。
市場全体で見ると、CBDグミはCBDオイルなどと比べて、取り扱うブランドも限られているため、参入余地の大きいカテゴリと言えるでしょう。
CBDグミのOEMが可能な企業5選
株式会社慶事会
CBDグミの最小ロット数 | ゼラチンタイプ:100kg(4g×25,000粒)〜、 ペクチンタイプ:50kg〜 |
取り扱い原料 | CBDアイソレート、CBNアイソレート |
サポート内容 | コンセプト設計や商品選定・パッケージ作成の サポート |
独自の強み | 薬剤師による効率のいい製剤設計などの アドバイス |
株式会社ウェルファーマ
CBDグミの最小ロット数 | 100kg~ |
取り扱い原料 | CBDアイソレート、CBDブロードスペクトラム、CBNアイソレート、CBGアイソレート、 ナノCBDエマルジョンPSB100NM®、 ナノCBD非水液PSB100NM® |
サポート内容 | コンセプト設計やパッケージ作成のサポートなど |
独自の強み | 500以上のCBD商品の豊富な開発実績がある |
株式会社VANILLA
CBDグミの最小ロット数 | 100kg~ |
取り扱い原料 | CBDアイソレート、CBDブロードスペクトラム、CBDナノ化水溶液 |
サポート内容 | Web制作、製品のコンセプト提案、 デザイン制作 |
独自の強み | 専門のデザイナーが在籍している |
株式会社バランスド
CBDグミの最小ロット数 | 10kg(1粒5g 2,000粒)〜 |
取り扱い原料 | 不明 |
サポート内容 | 不明 |
独自の強み | 健康食品や化粧品で38年の実績を持つ企業と 提携している |
株式会社吉兆堂
CBDグミの最小ロット数 | 40袋~(5g/粒, 50個入) |
取り扱い原料 | CBDアイソレート、CBGアイソレート、 CBNアイソレート、水溶性CBDパウダー |
サポート内容 | コンセプト設計やパッケージ作成のサポート・不具合品などの対応など |
独自の強み | SNS運用などのマーケティング支援 |
CBDグミをOEMで製造する際に必要な工程
CBDグミをOEMで製造するには「コンセプト設計」・「原料の選定」などいくつかのステップを踏む必要があります。
ここでは、初めての方でもスムーズに商品化まで進められるよう、CBDグミをOEMで製造する際に必要な工程をわかりやすく解説します。
市場調査とベンチマーク商品の選定

CBDグミをOEM製造する際には、市場調査とベンチマーク商品の選定が不可欠です。
これらの工程を実行することで、市場の動向を的確に捉え、明確なターゲット設定と競合との差別化を図ることができ、OEM製品の成功確率が高まります。
市場調査の具体的手法としては、楽天やAmazonなどのECサイトでの売れ筋ランキングを確認するほか、レビューサイトでの評価を参考に消費者ニーズを把握する方法があります。
ベンチマーク商品を選定する際には、市場調査の結果から得られた情報を活用し、特に売上実績が高く消費者評価の良い製品を中心に選びます。
ベンチマーク商品を選定した後は、CBD含有量、価格設定、味・食感、パッケージの訴求力などの視点から売れている理由を分析しましょう。
コンセプト設計
CBDグミのOEM製造において、コンセプト設計は重要な工程です。
コンセプト設計では、市場調査で得た消費者ニーズを基に「誰に」・「どのような価値」を提供するかを明確化します。
例えば、「睡眠の質を高めたい30〜40代向けに、リラックス効果が期待できるグミを提供する」など具体的に定義します。
さらに、ベンチマーク商品の分析結果を活用し、自社製品の差別化ポイントを明確にします。
CBD含有量を増やして効果を強調する、特定の味や食感を特徴づける、パッケージデザインで高級感を演出するなど、消費者が自社製品を選ぶ理由を具体的に設定します。
また、こうしたコンセプトを設計する際は、ブランドの理念や目的に沿ったコンセプトを具現化することも重要です。
ブランドとして伝えたいメッセージや価値観を反映することで、消費者に一貫性のある訴求ができ、OEM製品の競争優位性やブランド価値の向上につながります。
配合する原料の選定

CBDグミをOEM製造する際には、コンセプト設計を基準に原料を選定することが重要です。
例えば、「睡眠改善やリラクゼーション効果を高める」というコンセプトの場合、高濃度のCBDやリラックス効果をサポートするテルペンの配合を検討します。
また、安全性と品質面でも厳しい基準を設け、残留農薬や重金属の検査基準を満たしているか、第三者機関から発行されたCOAを取得しているかを必ず確認しましょう。
価格が安価すぎる原料は品質リスクが高いため、適正な価格帯で信頼性の高い供給元を選ぶことをおすすめします。
パッケージ企画
CBDグミのOEM製造において、パッケージ企画は製品の魅力や価値を視覚的に伝え、消費者の購買意欲を左右する重要な要素です。
企画の際は、コンセプト設計で定めたターゲット層や商品の訴求ポイントを反映させることが大切です。
例えば、「睡眠改善やリラクゼーションを訴求した高品質なCBDグミ」を提供する場合、安心感や高級感が伝わるデザインやカラー、適切なパッケージタイプ(瓶やチャック付き袋など)を選定します。
日本国内では薬機法や食品表示法などの法的規制があるため、これらの表示ルールを理解し、OEM企業と連携しながらパッケージ企画を進めることが重要となります。
販売準備
上記の工程を行った後には、「価格設定」や「販売チャネルの選定」・「マーケティング施策の企画」など3つの販売準備を行う必要があります。
価格設定

CBDグミをOEMで製造・販売する際は、適切な価格設定が必須です。
原料費や製造費、パッケージ費用などを考慮した原価計算に加え、販促費や物流費、人件費などの販売管理費を加味し、利益が確保できる価格を設定します。
また、市場調査で得たターゲット層が受け入れやすい価格帯を意識し、競合製品の価格帯も参考にしましょう。
収益性と消費者の購買意欲のバランスを取った価格設定をすることで、継続的な利益を確保できます。
販売チャネルの選定
CBDグミをOEM製造した後は、自社のターゲット層に最適な販売チャネルを選定します。
例えば、30〜40代を狙う場合、自社ECサイトや楽天・Amazonなどのモール型ECが有効です。
一方、直接手に取って選びたい消費者を想定するなら、小売店舗への卸販売を検討します。
ターゲットの購買行動を理解し、最も購入されやすいチャネルを選ぶことで、売上を最大化できます。
マーケティング施策の企画
ターゲット層に効果的にリーチするためのマーケティング施策を企画します。
SNSの活用や、CBD製品の認知向上を目的としたインフルエンサー起用が代表的です。
また、商品特徴をSEOを意識したブログ記事やLPで訴求することで、消費者が求める情報にリーチしやすくなります。
市場調査や競合分析を基に費用対効果の高いマーケティング手法を選定し、具体的なスケジュールを立て実行可能な施策として準備しましょう。
OEM企業を選ぶ際のポイント
CBDグミの製造をOEM企業に依頼する際は、単に製造ができるかどうかだけでなく、その企業の対応力や信頼性を多角的に確認することが重要です。
「最低ロット数」や「取り扱い原料」・「納期の正確性」など、比較すべき項目は多岐にわたります。
以下では、OEM企業を選定する際に特に押さえておきたい6つのチェックポイントについて詳しく解説します。
最低ロット数

OEM企業選定時は最低ロット数の確認が重要です。
例えば、最低ロット数が500袋以上などと非常に多い場合、小規模な事業者や市場テスト目的の企業にとってはリスクが大きく、在庫過多になる可能性があります。
特に、CBDグミは賞味期限があるため、大量在庫を抱えると廃棄リスクや保管コストも増加するため注意が必要です。
一方、最低ロット数が200〜300袋程度と小ロットで柔軟なOEM企業を選べば、初期投資を抑え、市場の反応を見ながら事業拡大を検討できます。
企業の規模や販売計画に適したロット数で対応可能かどうかを慎重に確認しましょう。
製造費用
OEM企業の選定では、製造費用の透明性が不可欠です。
良くない例として、見積もりの内訳が曖昧で、契約後に「ラベル貼付費」・「検品費」などの追加費用が頻繁に発生するケースがあります。
この場合、予算管理が難しくなり、結果として収益性が大きく損なわれるリスクがあります。
一方、良い例としては、「原料費」や「加工費」・「パッケージ費用」などの項目が事前に明示されており、追加料金が発生する条件も契約前に開示されているケースがあります。
費用の内訳や条件を明確に示してくれる企業を選ぶことで、初期見積もりとのギャップを防ぎ、計画的なコスト管理が可能になります。
原料
CBDグミのOEM製造では、OEM企業が取り扱っている原料の種類を事前に確認しておくことが重要です。
一般的に多くの企業では、CBDアイソレートやブロードスペクトラムをはじめ、CBN、CBG、テルペンといった複数のカンナビノイド原料に対応しています。
それぞれ成分の特性や用途が異なるため、製品のコンセプトに合った原料を選定できるかどうかは、OEMパートナー選びの大きな判断基準となります。
また、自社で調達した原料を持ち込めるかどうかも企業によって異なるため、合わせて確認しておくと安心です。
製造納期・リードタイム

OOEM企業選定時には製造納期・リードタイムの正確性が重要です。
納期の設定が曖昧で予定通りに製造されず、頻繁に遅延が発生する企業を選んでしまうと、販売機会を逃し事業計画に支障をきたします。
一方、具体的な納品スケジュールを明確に提示し、ほぼ予定通りの納期で納品できるOEM企業は、販売計画が立てやすく、市場投入のタイミングを逃しません。
一度、OEM企業に問い合わせを行い、製造納期やリードタイムを確認するようにしましょう。
パッケージやデザインの対応
CBDグミのパッケージやデザイン対応が不十分なOEM企業を選ぶと、結果的に自社で多くの業務負担を抱えることになります。
仮に、デザイン提案やパッケージ調達を自前で対応すると、追加のコストや時間が必要になり、販売開始が遅れる原因にもなります。
一方、パッケージデザインの提案から印刷、加工まで一貫して対応できるOEM企業なら、自社の負担を軽減でき、製品の完成度や市場投入までの時間短縮にもつながります。
アフターサポート体制
製品をOEM製造した後、アフターサポートが不十分な企業を選んでしまうと、販売後のトラブル対応に支障が出ます。
例えば、製品不良や成分に関する問い合わせが発生した際に対応が遅れると、顧客満足度が低下し、ブランドへの信頼を損なう恐れがあります。
一方、製品出荷後も定期的なフォローアップや、問い合わせ窓口を明確に設けているOEM企業であれば、問題が発生しても迅速かつ丁寧な対応が可能です。
万が一の製品不良時にも柔軟に対応してくれる体制があれば、販売企業としても安心して製品を展開できます。
まとめ
CBDグミは「食べるタイプ」のCBD製品として、市場での伸びしろが大きく、他製品との差別化もしやすいカテゴリです。
本記事では、CBDグミのOEM製造に対応している企業5選をはじめ、OEM製造に必要な工程や確認すべきポイントを解説してきました。
OEM企業を選ぶ際は、「最低ロット数」・「製造費用」・「原料の種類」などの要素を多角的にチェックすることが、自社に合ったパートナー選びに直結します。
初めての方でも、事前にしっかりと準備と調査を行えば、CBDグミのOEM製造は十分に実現可能です。
これからCBD市場に参入したいとお考えの方は、ぜひ本記事を参考に、信頼できるOEM企業と連携して理想の製品づくりを進めてみてください。
