ダイエットには、「筋トレダイエット」や「糖質制限・カロリー制限ダイエット」など様々な種類がありますが、近年「下剤ダイエット」という方法を耳にすることが増えてきています。
皆さんの中にも、下剤ダイエットに対して、
- 本当に効果があるの?
- 安全性は大丈夫?
- やり方はどうすればいいの?
など疑問や不安を感じている方は多いのではないのでしょうか?
そこで、今回は薬剤師である私が、下剤ダイエットは「本当に痩せるのか」ということや、「危険性があるのか」ということを解説したいと思います。
本記事を最後まで読むことで、「下剤ダイエットに関する正しい知識」に加えて、「安全に痩せるダイエット方法」も理解することができるので、是非最後までご覧ください。
下剤ダイエットとは?
近年、耳にすることが増えてきている「下剤ダイエット」ですが、一体どういったダイエット方法なのでしょうか?
簡単に言うと、下剤ダイエットとは、本来なら便秘を解消する「下剤(便秘薬)」を服用し、排便を促すことで体重を減少させるダイエット方法のことです。
一部では摂取した食べ物を、下剤によって体外に排出することで、カロリーの吸収を大きく減少させることができるのではと言われています。
このダイエット方法が近年注目を集めている理由としては、下剤ダイエットが「TikTok」で新たなトレンドになっていることが関係していると考えられます。
実際にTikTok上では、多くのTikTokerがコスパのよい「痩せ薬」として市販の下剤の利用を宣伝していることが見受けられます。
下剤ダイエットは痩せる?
結論から言うと、下剤ダイエットには本質的に痩せる効果がありません。
ここでは、「下剤ダイエットに効果が無い理由」を解説すると共に、「下剤ダイエットに効果が無いことを示唆した研究」をご紹介したいと思います。
本質的に痩せる効果が無い理由
ここでは、下剤ダイエットに効果が無い理由を2つ解説したいと思うので、興味がある方は是非確認してみてください。
水分を喪失させるだけのため
ネットを見ると、下剤ダイエットを行うことで体重が200〜500gほど減ったという情報(成功例)を目にすることがあります。
このような情報を見ると、「下剤ダイエットは効果があるのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは脂肪が減少しているわけではなく、体内の水分が便と共に排出されているだけで、本当の意味で痩せているわけではありません。
また、この方法による体重の減少は一時的であり、水分を摂取すればすぐに体重は元に戻ってしまいます。
カロリーの吸収に影響を殆ど与えないため
上記でも説明したように、一部では、「下剤を服用することでカロリーの吸収を大きく減少させることができる」と言われています。
このことを聞いて、「下剤ダイエットって痩せる効果ありそうじゃん!」と思う方も一定数いらっしゃるかもしれません。
しかし、結論から言うと、この考えは間違っており、下剤がカロリーの吸収に影響を与えることは殆どありません。
なぜなら、多くの下剤は主に「大腸」に対して作用し、食べ物が消化・吸収される「小腸」には殆ど影響を与えないからです。
実際に、海外の医学博士である「Dennis Gibson氏」も、「下剤の栄養吸収に対する影響は最小限であり、下剤の使用による減少は約12%のみ」ということを述べています。
下剤ダイエットに効果が無いことを示唆した研究
「下剤ダイエット」は、実は過去の複数の研究でも、本質的に痩せる効果が無いことが示唆されています。
1985年に行われた研究では、神経性過食症の患者30名の食物摂取量を測定することで、下剤の体重管理に対する有用性が評価されました。
神経性過食症とは、体重増加を防ぐために「自己誘発性嘔吐」や「下剤」などの方法を使用する摂食障害の1つです。
研究の結果、他の体重管理の方法と比べて、下剤の使用は体重を減らす効果の無い方法であることが示唆されました。
また、8,330 人が参加した2002年の研究でも、下剤の使用が体重を減らす方法として効果的ではないことが示唆されています。
このように、下剤の使用には体重を減らす効果が無いため、「有酸素運動ダイエット」や「糖質制限・カロリー制限ダイエット」などの一般的なダイエット方法を試してみることをおすすめします。
薬剤師推奨のダイエット茶「からだ痩せ茶」がおすすめ
ここまでの説明から、下剤ダイエットは「水分を喪失させるだけ」・「カロリーの吸収に影響を殆ど与えない」といった理由から本質的に痩せないことがお分かり頂けたと思います。
ただ、皆さんの中には「運動や食事制限をして痩せるのは嫌だ…もっと楽に痩せたい!」といった方は多いのではないでしょうか。
そういった方には、ここでご紹介するダイエット茶である「からだ痩せ茶」が非常にぴったりな商品かもしれません。
ここでは、ダイエット茶である「からだ痩せ茶」がおすすめな理由を3つご紹介したいと思うので、是非検討してみてください。
お茶を飲むだけだから、3日坊主の方でも安心!
一般的なダイエット方法である「運動」や「食事制限」は、「つらい」・「モチベーション」が続かないなどの理由から挫折する方はたくさんいらっしゃいます。
その一方、「からだ痩せ茶」は飲むだけで、肥満の原因となる「糖」の吸収を防ぐのを助けてくれるため、挫折せずに続けることができます。
実際、「からだ痩せ茶」のユーザーの93.5%が定期コースを利用しており、挫折せず利用を継続的に行っています。
「食事制限なしで体重を維持したい」・「運動なしでも好きなものを気にせず食べたい」といった方は是非一度「からだ痩せ茶」を利用してみることをおすすめします。
ちなみに、「からだ痩せ茶」には「ギムネマ」・「プーアル茶」などを始めとした8つのサポート成分が含まれています。
コストパフォーマンスが良い
「からだ痩せ茶」がおすすめな理由としては、コストパフォーマンスが良いことも挙げられます。
具体的には、1日「137円」というペットボトルの健康茶よりも安い金額で利用することができます。
しかも、今ならお試しコース(8日分)を約40%OFFの980円で利用することができます!
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薬剤師が監修していて安全性が高い
「からだ痩せ茶」は20年以上ダイエットの相談をしてきた薬剤師の「森」さんが監修しているため、非常に安全性が高くなっています。
加えて、お客様に安心してお飲み頂くために、「からだ痩せ茶」の製造は「GMP認定を受けた工場」で行っています。
GMP認定を受けた工場とは、原材料の入荷から製造・出荷までの過程において製品が安全に製造され、「一定の品質」が保たれるようにするにするための管理基準が認められた工場のことです。
さらに、利用を始めた場合、「ダイエットプロフェッショナルアドバイザー」や「健康管理士」など専門家によるサポートを受けることもできるため、安心して利用することができます。
下剤ダイエットには危険性がある
減量のための下剤の使用は、最終的に下剤の乱用や長期的な利用につながる可能性があり、健康上のリスクを引き起こす場合があります。
具体的には、
- 脱水
- 慢性的な下痢・便秘
- 臓器に対する悪影響
- 摂食障害
などの健康上のリスクを引き起こす場合があることが分かっています。
ここでは、上記の4つの健康上のリスクについて詳しく解説したいと思いますので、是非最後までご覧ください。
脱水
下剤ダイエットは、健康上のリスクとして、脱水を引き起こす危険性があります。
下剤による脱水は、下剤が大腸での水分吸収を抑制し、通常体内に再吸収されるはずの水分が便と共に大量に排出されることで起こります。
脱水が起こると、「喉の乾き」や「頻繁な頭痛」などの症状が起こる場合があるため、注意が必要となります。
さらに、下剤による脱水は、体内から水分だけでなく、「電解質(塩分など)」も一緒に失わせる場合があります。
脱水によって「電解質」を失ってしまうと、「筋肉のけいれん」や「疲労感」などの症状が引き起こされる可能性もあります。
このように、下剤を摂取すると、人体に対して様々な悪影響を与える可能性があるため、下剤ダイエットはあまりおすすめできません。
慢性的な下痢・便秘
下剤ダイエットによる長期的な下剤の使用は、消化管の自然な機能を乱すことに繋がってしまい、慢性的な「便秘」や「下痢」を引き起こす危険性があります。
まず、慢性的な便秘についてですが、これは長期的な下剤の使用が腸の自然な運動リズムを乱し、身体の排便機能が低下することで起こるとされています。
実際に、2015年に公開された論文でも、下剤を長期的に利用している患者の85%が便秘に悩まされていることが報告されています。
その一方、慢性的な下痢は、下剤の長期的な使用が腸内の水分量とpHを変化させ、腸内フローラのバランスを崩すことによって起こると考えられています。
このように、長期的に下剤(便秘薬)を利用すると、慢性的な便秘や下痢に繋がる可能性があるため、十分注意する必要があります。
臓器に対する悪影響
下剤の長期的な利用や乱用は、腎臓・肝臓といった複数の臓器に対して悪影響を与える場合があることが分かっています。
まず、腎臓に対しては、息切れや運動時の動悸などを伴う「腎不全(腎臓の働きが正常の30%以下に低下した状態)」を引き起こす場合があります。
実際に、1994年に行われた研究でも、下剤の乱用が腎不全を引き起こす可能性があることが示唆されています。
次に、肝臓に対しては、「肝障害(肝機能に異常が起こっている状態)」を引き起こす場合があります。
海外の論文でも、下剤の乱用が肝障害を引き起こし、腹痛や暗色の尿、淡色の便などを引き起こすことが示唆されています。
また、これらの臓器に対する悪影響から、最悪死に至る可能性もあるため、摂取する際は十分に注意する必要があると言えます。
摂食障害
下剤ダイエットが危険な理由の1つとして、「摂食障害」が引き起こされることも挙げられます。
摂食障害とは、食に関する行動が異常を示し、体重や体型への認識に強迫観念を持つなど、心理的・身体的に影響を及ぼす病状のことです。
2001年から2016年にかけて行われた研究では、アメリカの1万人以上の女性を対象に、下剤の使用と摂食障害との関連性が調査されました。
調査の結果、下剤ダイエットを行った女性は、そうでない女性と比べて、3年以内に摂食障害と診断される可能性が6倍高かったことが報告されました。
この研究結果は、「下剤ダイエット」と「摂食障害」に強い関連性があることを示しており、下剤ダイエットの危険性がお分かりいただけると思います。
安全にダイエットをする方法
ここまでの説明から、下剤ダイエットは危険かつ、本質的に効果の無いダイエット方法であるということがお分かり頂けたと思います。
ここでは、安全にダイエットをする方法を2つご紹介したいと思うので、ダイエットをしたいと考えている方は是非参考にしてみてください。
栄養バランスの取れた食事を摂る
ダイエットをする上で、以下のような食材を含んだ「栄養バランスの良い食事」を摂ることは非常に重要となります。
- 魚や肉・卵・豆腐
- 食物繊維を多く含む野菜や果物
- 乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト)
なぜなら、栄養バランスの取れた食事を摂ることは、「代謝機能を最適化」や「空腹感の抑制」などが起こる要因となり、間接的なダイエットに繋がるからです。
食事をする際には、血糖値の上昇を防ぐことが期待できる「ベジファースト(野菜を最初に食べること)」という食べ方がおすすめなので実践してみてください。
また、ダイエットを成功させる上ではカロリー制限も重要となるため、「白い炭水化物」や「いも類」、「揚げ物」、「お菓子」などの摂取は避けるようにしましょう。
適度な運動をする
安全にダイエットを行う上では、「栄養バランスの取れた食事を摂る」以外に「適度な運動をする」ということも、非常に効果的な方法となります。
実際に、2015年に発表された論文では、適度な運動を行うことが体重の減少に繋がることが示唆されています。
また、運動にも、有酸素運動や無酸素運動などがありますが、効果的にダイエットを行いたいと考えている方は、ウォーキングやジョギング・サイクリングなどの「有酸素運動」を行うことがおすすめです。
なぜなら、「無酸素運動」と違い、「有酸素運動」は、直接的に体脂肪を減少させることが期待できるからです。
有酸素運動は、体脂肪を減少させるだけでなく、血中の中性脂肪やコレステロールを減少させる効果も期待できるため、健康を維持する上でも非常に効果的です。
筋トレなどの無酸素運動も、基礎代謝を上げることで間接的に体脂肪を減少させることができるので、体重だけでなく体形も整えたい人にはおすすめです。
ただ、「もっと楽に痩せたい!」と考えている方は上記で紹介した「からだ痩せ茶」を利用してみることをおすすめします。
どうしても痩せられない方は「ダイエット薬」という選択肢も
皆さんの中に、「どうしてもやせられない…」と思っている方も一定数いらっしゃると思います。
ここでは、そんな皆さんのために、市販で購入できるダイエット薬である「アライ」をご紹介したいと思います。
ダイエット薬「アライ」とは
ダイエット薬「アライ」とは、大正製薬が販売する薬局で購入可能な肥満改善薬のことです。
これは元々、2004年にイギリスの製薬会社である「GSK」が欧米で発売したものであり、その主成分は「オルリスタット」といいます。
この成分には、脂肪を分解することで吸収しやすくする「酵素」の働きを抑える効果があるとされています。
その結果、通常体内に吸収されるはずの脂肪が、腸から吸収されず体外へ排泄されるため、体重の減少が期待できます。
実際にアメリカでは、「アライ」は「FDA(アメリカ食品医薬品局)」によって、肥満を改善する効果がある医薬品であることが承認されています。
副作用には注意が必要
皆さんの中に、「アライは人体に対して有害なのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、実は「アライ」の安全性は非常に高いと考えられています。
なぜなら、「アライ」は一般的な医薬品と違い、体内に吸収されることがなく、脂肪と一緒に便として排泄されるからです。
ただ、「アライ」の脂肪を吸収を抑制する働きから、
- 油の漏れ
- 便を伴う放屁
- 便失禁
- 下痢・腹痛
といった薬理的副作用が起こる可能性があるため、注意が必要となります。
ちなみに、これらの副作用は2人に1人といった高い確率で起こるとされているので、服用するつもりの方は覚悟しておきましょう。
参考文献
- COMPLICATIONS FROM THE MISUSE OF LAXATIVES AND DIURETICS
- Does laxative abuse control body weight? A comparative study of purging and vomiting bulimics
- Weight Control Behaviors Among Obese, Overweight, and Nonoverweight Adolescents
- Unhealthy Weight Control Practices: Culprits and Clinical Recommendations
- Renal failure associated with laxative abuse
- Abuse of Laxatives, Diuretics& Diet Pills
- Diet Pill and Laxative Use for Weight Control and Subsequent Incident Eating Disorder in US Young Women: 2001-2016
- The Role of Exercise and Physical Activity in Weight Loss and Maintenance