CBNグミとは?キマる?違法?効果的な食べ方と共に薬剤師が徹底解説

近年、X(旧Twitter)などで目にすることが増えてきている「CBNグミ」

そんな「CBNグミ」ですが、一体どういったものなのでしょうか。

本記事では、「CBNグミはどういったものなのか」ということや「CBNグミはキマるのか」「CBNグミの違法性・危険性」などについて解説したいと思います。

記事の後半では、「CBNグミを購入する際のポイント」についてもご紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。

この記事でわかること

CBNグミとは?

CBN(カンナビノール)とは、CBDやTHCと同じく大麻草に含まれる100種類以上の「カンナビノイド成分」の1つです。

CBNは過去の研究から、医療・健康の分野での活用が期待されている成分となっています。

CBNグミとは、このCBN成分が配合されたグミタイプのサプリメントのことです。

ここでは、「CBNグミの特徴」を解説したいと思います。

特徴①:手軽にCBNを取り入れられる

CBNグミ

CBNグミの大きな特徴の1つは、手軽にCBNを取り入れられる点です。

例えば、オイルやベイプなどのCBN製品は器具を利用してCBNを摂取する必要がありますが、CBNグミならそのまま口にするだけで簡単に摂取できます。

さらに、CBNグミは1粒ごとにCBNの含有量が決まっているため、毎回の摂取量が安定しやすく、量の調整や計測に悩まされることもありません。

これまで、オイルやベイプなどのCBN製品を利用していて、「もっと手軽に利用したい」・「摂取量の管理が難しい」と感じていた方は、CBNグミを試してみてもいいかもしれません。

特徴②:長時間効果を実感できる

CBNグミは他のCBN製品と比較して、ゆっくりと効果を楽しめるタイプとなっています。

例えば、CBNベイプが約2〜3時間CBNオイルが約6時間とされる中、CBNグミは約6〜10時間とされ、長い時間にわたって効果を楽しめる点が特徴的です。

睡眠の質の改善などを目的としてCBNを利用したい方は、グミタイプのCBN製品を利用してみましょう。

CBN製品の詳しい効果時間はこちら

CBNグミでキマるって本当?

「CBNグミを摂取するとキマる」という噂を耳にしたことがある方はいらっしゃいませんか?

ここでは、「CBNグミを摂取するとキマるのか」ということを解説したいと思います。

CBNグミでキマることはない

腕をクロスしている医師

結論から言うと、CBNグミを摂取しても「キマる」ことはありません。

そもそも「キマる」という表現は、危険薬物などの摂取による強い精神活性や陶酔状態を意味します。

大麻の成分の中で、こうした強烈な陶酔作用を引き起こすものとして知られているのが、THC(テトラヒドロカンナビノール)です。

CBNは、THCが酸化・分解される過程で生成される成分で、THCのような強烈な陶酔状態を引き起こさないと考えられています。

1975年の研究でも、CBNにはTHCのような強力な精神活性作用がないことが示されており、現在もその考えが支持されています。

このように、CBNグミを摂取しても「キマる」といった状態にはならないとされており、THCと比べて穏やかな作用を持つ成分となっています。

弱い精神活性作用を感じる場合がある

先ほど、CBNグミを食べてもTHCのように「キマる」という強烈な陶酔感がないことを説明しましたが、まったく影響がないわけではありません。

CBNは、THCが酸化・分解されてできた成分で、CB1受容体への結合力はTHCより弱いものの、わずかに作用することがあります。

一部の研究では、CBNの精神活性作用はTHCの約10分の1程度とされており、微弱ながら精神面に影響を与える可能性があります。

そのため、CBNグミを摂取した際、THCのような強烈さはないものの、わずかな精神作用が起こることもあるという点は覚えておきたいポイントです。

CBNグミは違法?危険性は?

ここでは、「CBNグミに違法・危険性はないのか」ということを解説したいと思います。

現時点でCBNは違法ではない

大麻

CBNの元となるTHCは、日本や他の東アジア諸国・中国などで違法成分として扱われています。

しかし、CBNそのものについては、現行の日本の法律では違法成分として指定されておらず、現在のところ合法となっています。

つまり、CBNグミの所持・使用・譲渡・購入などの行為は、THCのように処罰されることはありません。

ただし、2024年12月12日に施行された「大麻施用罪」により、状況が今後変更される可能性があります。

この法律では、これまで規制されていなかった大麻の「使用」に対しても罰則が設けられることとなり、麻薬及び向精神薬取締法の中で大麻もその対象となります。

現行法上、CBNの単独使用が直ちに処罰されることはないものの、例えばCBN製品を高用量で摂取した際、THCの陽性反応が検出されれば、「大麻施用罪」に該当して処罰される可能性も考えられます。

2020年の研究でも、CBNの高用量摂取後、THC検査で陽性となる事例が示されており、今後の規制や運用次第で、CBNの立場が影響を受ける可能性があります。

重篤な危険性は確認されていない

現時点では「CBNグミを含めたCBN製品」では重篤な危険性は確認されていません。

2024年に日本で行われた大規模調査(回答者数515名)によれば、CBN製品を使用した際の副作用発現率は約9.9%となり、多くが「口渇」・「眠気」・「倦怠感」といった比較的軽微なものでした。

医療機関での受診が必要となった例はわずか1名(0.19%)で、入院などの医学的介入を要したケースは確認されていません。

また、CBNの依存性の可能性があると自己申告した割合も5.2%となり、通常の大麻よりも低い水準となっています。

これらのデータから、CBNグミを含めたCBN製品の使用で、現時点で重篤な危険性があるというエビデンスは示されていないと言えます。

ただし、長期的影響や複数カンナビノイド併用など、さらなる研究が求められる状況であるため、製品選びや摂取方法については、情報や専門家の意見を参考にすることが推奨されます。

CBNグミの効果的な食べ方

CBNグミを食べている女性

CBNグミは、普通のお菓子のように手軽に楽しめるアイテムです。

通常通り噛んで食べてもよいのですが、より早めの効果を求めたい方は、舌の裏側(舌下)でしばらく留めてから噛み砕くのがおすすめです。

この方法で摂取すると、成分が毛細血管からダイレクトに吸収されやすく、通常よりも早い発現が期待できます。

例えば、通常通り噛んで食べた際の発現時間は約30分〜1.5時間、舌下から摂取した際の発現時間は約30分となります。

ただし、舌下から摂取した場合、効果の持続時間がやや短くなることがあるため、状況に応じて使い分けるのがポイントです。

CBNグミを購入する際の4つのポイント

ここでは、CBNグミを購入する際の4つのポイントをご紹介します。CBNの特徴や目的、予算なども踏まえ、自分に合った製品を見つけてみてください!

COA(分析証明書)を取得しているかを確認する

CBNグミを購入する際は、厚生労働省認可の第三者機関から「COA」を取得しているかを確認することが重要となります。

第三者機関は、研究所や大学など販売業者以外の検査機関であり、THCなどの違法成分や農薬などの有害物質の検査、成分表記通りの含有量であることを検査しています。

例えば「Anresco Laboratories」「KCA Laboratories」「宁波海関技術中心」などが代表例となります。

CBN製品の安全性や品質の確保のため、COAの取得状況も必ず確認してから購入することをおすすめします。

含まれている成分を確認する

CBNグミ

CBNグミの中には、CBNだけでなく、「CBD」や「CBG」・「CBDV」などのカンナビノイドが含まれているものがあります。

これらの成分にはそれぞれ異なる特徴があるため、成分表示を確認して、自身の目的やニーズに合うものを選ぶのがおすすめです。

例えば、CBDは「リラックス作用」CBGは「神経保護」CBDVは「吐き気の緩和」に役立つ可能性があります。

また、GABAやコラーゲンなど、カンナビノイド以外の成分が含まれる製品もあるので、合わせて検討してみてもよいでしょう。

1粒あたりのCBN含有量を確認する

CBNの効果を十分に感じるためには、自身の体質などから、1粒あたりの含有量が重要となります。

過去の使用で低用量(例えば5〜10mg)では満足できなかった方は、15mgや25mgなど、より高用量の製品を検討してみてもよいでしょう。

一方、強めのCBNで効果が強すぎた方は、低用量から再スタートしてみてもよいかもしれません。

無理なく続けられる価格帯を選ぶ

CBNの効果を実感できるまで、数日から数週間の継続が必要となることがあります。

一度だけ高価な製品を試しても、長期的には十分な効果が得られないこともあります。予算面も考え、長期的・定期的に続けやすい価格帯のCBNグミを検討してみましょう。

これらのポイントを参考に、自身の生活や目的に合うCBNグミを見つけ、より豊かなリラックスタイムを楽しんでください!

CBNを効果的に摂取したい場合はCBNカプセルもおすすめ

CBNカプセル

CBNカプセルは、CBNグミと似た特徴を持っているため、CBNグミを利用している、もしくは利用しようと考えている方にもCBNカプセルはおすすめです。

CBNカプセルの大きな利点は、ゼラチンなどの素材で成分が包まれているため、胃酸からCBNが保護される点です。これによって、胃での分解を避け、より効率的に成分が腸で吸収されやすくなります。

より安定してCBNの成分を体感したい方、効率よく摂取したい方は、CBNグミだけでなくCBNカプセルも検討してみてもよいでしょう。

8月に発売予定!CBNカプセル「ゆめり」

現代人のライフスタイルに寄り添うセルフケアの新習慣として、注目のCBNを配合したカプセル製品「ゆめり」が、2025年8月に弊社ブランド「HerbaHypnos(ハーバヒプノス)」から発売予定です。

「ゆめり」は、カンナビノイドに関する深い知識を持つ日本臨床カンナビノイド学会認定薬剤師・荒川快生の監修のもと、日々の生活に取り入れやすいシンプルな処方設計で開発されました。

2025年8月のリリースを、ぜひ楽しみにお待ちください!

CBD薬剤師の質問コーナー

CBN製品はどういった目的で利用されていますか?

日本での大規模調査(2024年、515名対象)によると、CBN製品は主に次のような目的で使用されていることがわかっています。

  • 医療・ヘルスケア目的(33.8%)
     最も多いのが、「睡眠改善」(325名)、「不安」(186名)、「うつ」(181名)など、メンタルヘルスケアのサポートとしての使用。
  • レクリエーション目的(26.4%)
    「リラックスしたい」(約9割)という理由が多数を占め、睡眠前や音楽・映像鑑賞、食事・飲酒などのリラックスタイムに使う方が多い。
  • 医療・レクリエーションの両方(38.6%)
    健康面だけでなく、リラックスや楽しみにも役立てたいという、両方の理由でCBN製品を使う方も多数。

このように、 日本でCBN製品は単なる「嗜好品」というよりも、不眠や不安、うつなどのメンタルケアから、リラクゼーションや睡眠サポートなど、多様な目的で活用されていることがデータから明らかとなっています。

CBNとCBDの違いはありますか?

CBNとCBDはいずれも大麻草から抽出されるカンナビノイドですが、テルペンという「芳香成分」との相性が異なることがわかっています。

テルペンは、大麻草に豊富に含まれる香り成分で、カンナビノイドと一緒に摂取されることで「相乗効果(アントラージュ効果)」を生み出すと考えられています。

その中でも、CBDよりもCBNの方がテルペンと強い相関関係があることが、2019年のイスラエルの研究で示されました。

つまり、CBNを含んだ製品の方が、テルペンの相乗効果をより強く引き出せる可能性があります。

もし、これまでCBD製品で満足できなかった方であれば、CBNが配合されている製品を検討してみるのも1つの方法となるでしょう。

【参考文献】

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