近年、リラクゼーションや健康サポート成分として注目されている「CBD」は、オイルやカプセルなどさまざまな製品に使われています。
特にCBDオイルは手軽に使えることから、多くの方に人気です。
一方で、ネット上では「CBDオイルはやばい」といった不安の声も増えています。
この記事では薬剤師の立場から、「CBDオイルは本当にやばいのか?」を解説します。
さらに後半では、「CBDオイルで気持ちよくなるのか?」という疑問にもお答えするので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもCBD・CBDオイルとは?

CBDとは、「大麻草(カンナビス・サティバ)」に含まれるカンナビノイドと呼ばれる成分の1つです。
大麻草には、CBD以外のカンナビノイド成分(CBG・CBN・THCなど)やテルペン・ミネラルなどの植物成分も含まれています。
CBDは人体に存在するカンナビノイド受容体に作用することで、人体に対して様々なメリットを与えることが分かっています。
また、CBDオイルとは、「CBD」を食用キャリアオイルに溶かした健康食品のことを指します。
食用キャリアオイルには、主に「MCT(ココナッツ)オイル」・「ひまわり油」・「オリーブオイル」が利用されています。
CBDオイルはやばいの?
結論から言うと、「CBDオイル」はやばくないです。
ここでは、「CBDオイルがやばくない理由」を安全性や違法性などの観点から詳しく解説したいと思うので気になった方はチェックしてみてください。
CBDは安全性が高い
CBDオイルが、大麻から取れる成分である「CBD」を含んでいることから、「やばい・危険なのでは?」と考えている方は多いのではないでしょうか?
しかし、CBDには重篤な副作用や毒性が無く、安全性が高いことが明らかになっています。
実際に2011年の論文でも、CBDを高用量または慢性的に摂取した場合でも、人体に対して悪影響を及ばさなかったことが報告されています。
また、CBDには、皆さんが大麻と聞いてイメージするような「依存性」や「乱用性」が無いことも明らかになっています。
これらのことから、WHO(世界保健機関)も、CBDの安全性の高さを認めており、2018年に国際的な薬物条約の規制対象外にすることを発表しています。
CBDには精神活性作用が無い

「CBDオイルがやばくない」理由としては、CBDに大麻で得られるような「精神活性作用」が無いことも関係しています。
精神活性作用とは、「夢幻状態」・「幸福感」・「知覚のゆがみ」などの症状を引き起こす働きのことで、薬物を利用することで起こるとされています。
大麻による精神活性作用は、「THC」と呼ばれる成分が原因で起こることが分かっており、CBDを摂取しても起こることはありません。
このTHCは、CBDと同じカンナビノイド成分の1つですが、長期的に利用することで精神的依存を引き起こす可能性があるとされています。
稀に、CBDオイルを利用することで、「精神作用や依存が起こるのでは?」と心配する方もいらっしゃいますが、特に心配する必要はありません。
CBDには違法性が無い
CBDが大麻から抽出される成分であることから、「CBDオイルには違法性があり、やばいのでは…」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、結論から言うとCBD自体には違法性はありません。そのため、CBDのみを含んでいるCBDオイルはやばくないと言えます。
違法性があるのは、上記でも紹介した「THC」という成分です。
CBDオイルがやばいと言われてる理由
ここまでの説明で、安全性や違法性などの観点からも、CBDオイルはやばくないことがお分かりいただけたと思います。
では、昨今CBDオイルは、なぜ「やばい」と言われているのでしょうか?
ここでは、「なぜCBDがやばいと言われているのか」考えられる理由を2つ紹介したいと思います。
CBDが大麻由来の成分であるから

CBDオイルがやばいと言われている理由としては、CBDが大麻から取れる成分であることが関係していると考えられます。
日本でCBDが注目を集め始めたのは、ここ数年間の出来事であり、現在でも多くの方が「CBD=大麻=やばい」といったイメージを持っています。
実際に、2021年の男女1,000人を対象とした調査でも、参加者の半数以上がCBDに対して「大麻草由来なので抵抗がある」や「怖い」と回答したことが分かっています。
また、この調査では、回答者の約80%がCBDがどういったものか正しく理解していないことも明らかになりました。
このように、CBDが大麻成分であることから、CBDが悪い意味でやばいと言われていると考えられます。
CBDには様々な効果があるとされているから
CBDオイルがやばいと言われている理由としては、CBDには様々な効果があるとされていることも関係していることが考えられます。
そのため、CBDは健康や美容業界からも注目を集めており、最近ではCBDを含んだサプリメントや美容品も販売されています。
また、CBDは別名「奇跡の治療薬」とも呼ばれており、様々な疾患に対しても有効性があると言われています。
実際に、海外ではCBDを主成分とした「エピディオレックス」と呼ばれる抗てんかん薬も利用されています。
このように、CBDには様々な効果があるとされていることから、良い意味でやばいと言われることも多いと考えられます。

ただし、CBDオイルの中には「本当にやばい」製品もあるので注意
上記では、「CBDオイルはやばくない」ということを説明しましたが、CBDオイルの中には「本当にやばい」製品もあるので注意が必要です。
ここでは、「本当にやばい」CBDオイルの特徴を2つご紹介したいと思います。
個人が販売している

ここ数年、SNSやフリマ上でCBDオイルを個人で販売しているブランドを見かけることが増えてきています。
全てでは無いですが、個人が販売しているCBDオイルの多くは、コスト面などの問題から検査機関による安全性の検査を行っていない可能性があります。
そのため、個人が販売しているCBDオイルは、農薬や貴金属などの危険物質を含んでいる「粗悪なCBDオイル」である可能性があります。
過去には、粗悪なCBDオイルを利用することで、「気分が悪くなった」「吐き気を感じた」などの健康被害も報告されているので注意が必要です。
個人が販売しているCBDオイルを購入する際は、検査機関による分析結果を明示しているかを確認することを心がけましょう。
合成カンナビノイドが含まれている
本当にやばい「CBDオイル」の特徴としては、合成カンナビノイドが含まれていることも挙げられます。
合成カンナビノイドとは、化学合成することで製造された化学物質のことで、有名なものとしては10-OH-HHCやCB9・H4CBDなどがあります。
合成カンナビノイドは人体に対する安全性が分かっておらず、人によっては頭痛などの副作用が起こると言われています。
実際に、過去には合成カンナビノイドを含んだCBD製品を摂取することで、救急車で搬送された事件も起こっています。
また、合成カンナビノイドには精神に影響をもたらすとされているため、規制され違法となる可能性も十分に考えられます。
これらのことから、CBDオイルを購入する際は、商品の成分表示を確認し、合成カンナビノイドが含まれていないかチェックすることをおすすめします。
高品質なCBDオイルを見分ける方法
皆さんの中にも、「高品質なCBDオイルを利用したいけど、選び方が分からない…」といった悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
ここでは、高品質なCBDオイルを見分ける方法をご紹介したいと思うので、CBD製品の購入にお悩みの方は確認してみてください。
ヘンプの栽培方法を確認する

CBDの原材料である「ヘンプ(大麻草)」の中には、土壌などの栽培環境に存在する農薬や化学肥料などの化学物質を吸収し蓄積しているものがあります。
そのようなヘンプから抽出されたCBDを利用することで、知らないうちに体に化学物質が蓄積する可能性があります。
そのため、高品質なCBDオイルを見分けるためには、CBDオイルに含まれるCBDがオーガニック栽培されたヘンプ由来であるか確認することが重要となります。
最近では、オーガニック栽培されたヘンプを100%使用したCBDオイルも販売されているので、購入する際は商品の詳細を確認してみましょう。
CBDの抽出方法を確認する
高品質なCBDオイルを購入するためには、安全性の高い抽出方法を選ぶことが重要となります。
CBDの抽出方法は以下の4種類があり、それぞれ異なった溶剤(物質を溶かす液体)を用いることで、大麻草からCBDを抽出します。
- 二酸化炭素(CO2)抽出法
- アルコール抽出
- キャリアオイル抽出
- リックシンプソンオイル(RSO)
アルコール抽出とリックシンプソンオイルは、抽出するためのコストを抑えられますが、溶剤が製品内に残留する恐れがあるため安全性は高くありません。
そのため、安全なCBDオイルを購入したい方は、二酸化炭素抽出法またはキャリアオイル抽出で製造された製品の購入をおすすめします。
ただ、メーカーによっては、抽出方法を公開していない所もあるため、安全性が気になる方は購入を避けるか、直接問い合わせてみるのもいいかもしれません。
CBDが含まれているか確認する

CBDオイルの中には、表記通りのCBDが含有されていない商品が販売されていることがあります。
日本でも過去に、表記の10分の1程度しかCBDが含まれていないCBD製品が販売されていたこともありました。
最近ではCBDを含んだシャンプーなどの美容品も販売されていますが、具体的なCBDの含有量を記載していない場合があります。
この具体的なCBDの含有量を記載していない商品は、ごく微量しかCBDを含有していないものが多いため満足な効果を得られないこともあります。
そのため、高品質なCBDオイルを利用したい方は、国際的な認証を受けた第三者機関の検査結果が明示されているか確認することをおすすめします。
また、顔出しした医師や薬剤師に監修されているCBDオイルも高品質である可能性が高いため、購入する際の1つの判断基準にしてもいいかもしれません。
CBDオイルは気持ちいい?噂は本当?
近年ネットでは、「CBDオイルはやばい」という噂以外にも「CBDオイルは気持ちいい」といった噂を耳にすることがあります。
はたして、この噂は本当なのでしょうか?
ここでは、「CBDオイルは気持ちいいのか」ということや、「CBDオイルが気持ちいいと言われている理由」について解説したいと思います。
CBDオイルは気持ちいいのか

気持ちよくなるというと、THCの「精神活性作用(幸福感)」をイメージするかもしれませんが、上記で説明したようにCBDにはそういった作用はありません。
そのため、CBDオイルをいくら摂取したとしても気持ちよくなることはないと考えられます。
ちなみに、THCを摂取して「気持ちいい」といった効果を得られるのは、THCが人体に存在する「CB1受容体」に直接的に摂取することが原因として考えられています。
その一方、CBDは「CB1受容体」に直接的ではなく、間接的に作用するため、「気持ちいい」といった効果を得ることがないとされています。
CBDオイルで気持ちよくなると思われている理由
CBDオイルで気持ちよくなると思われている理由としては、
- CBDが大麻由来の成分である
- CBDにリラクゼーション作用がある
などが考えられます。
ただ、個人的には、過去に行われた研究の中で、CBDを摂取した際に「楽しい」・「気分がいい」といったような精神作用を感じる可能性が示唆されたことも関係しているのではないかと考えています。
この研究は2020年にジョンズ・ホプキンス大学で行われたもので、研究の中では、CBDを吸引摂取した被験者が「楽しい」・「気分がいい」という主観的精神作用を感じたことが報告されています。
しかし、この研究はCBDオイルを用いた研究でないため、実際にCBDオイルを摂取しても、このような精神作用を得ることはできないと考えられます。
安心安全のCBDカプセル「ちるねる」
ここまで、「CBDオイルはやばいのか」ということや「CBDオイルを摂取すると気持ちよくなるのか」について解説しました。
「CBDオイルはやばくない」ことと、「CBDオイルを摂取したとしても気持ちよくならない」ことがお分かりいただけたと思います。
ここでは、薬剤師の私が商品化した安心安全のCBDカプセル「ちるねる」をご紹介したいと思います。
高品質・安全性の高いCBDを原料として利用
皆さんの中に、「高品質で安全性の高いCBD製品を利用したい!」といった方はいらっしゃいませんか?
もし、あなたがそう考えているなら、「ちるねる」は非常に魅力的な製品かもしれません。
なぜなら、「ちるねる」は、オーガニック栽培のヘンプから抽出された「高品質かつ安全性の高いCBD」のみを原料として利用しているからです。
加えて、「ILAC MRA」や「A2LA」などの国際的な認証を得た検査機関による成分検査も行っているため、非常に高品質かつ安全性も高くなっています。
安全性の高い二酸化炭素(CO2)抽出法を利用
高品質のCBD製品を選ぶためには、CBDの抽出方法を確認することも重要となります。
「ちるねる」は、安全面や品質面において最も優れている「二酸化炭素(CO2)抽出法」を利用しています。
そのため、「ちるねる」は抽出方法という観点から見ても、高品質かつ安全性の高いCBD製品と言えます。
高品質かつ安全性の高いCBD製品を利用したい方は、是非一度CBDカプセル「ちるねる」を利用してみることをおすすめします。

業界トップレベルのCBD含有量
CBDカプセル「ちるねる」は、1粒にCBDが100mgが配合されており、CBD業界においてトップレベルの含有量を誇っています。
そのため、「ちるねる」は、
- 濃度の高いCBD製品を利用したい
- 現状のCBDの効果に満足できていない
- 1回で高用量のCBDを摂取したい
などといった悩みや願いを抱えている方に非常におすすめとなっています。
CBDカプセル「ちるねる」を利用することで、極上のリフレッシュを体験してみませんか?
お客様の声
PCAT(カンナビノイド医療医療患者会)とは

おうめ薬局と薬剤師・荒川快生はCBD100mgカプセルの提供等を通じてPCAT(カンナビノイド医療患者会)の活動を応援しています。
CBD薬剤師の質問コーナー
CBDの効果が感じられない場合はどうすればいい?
CBDの効果が感じられない場合は、以下のような対処法を行うことをおすすめします。
- CBDの適切な摂取量を把握する
- 摂取方法を変更する
- ブロードスペクトラム製品を利用する
- オリーブオイルなどを含んだ吸収率の高い製品を使用する
CBD製品の値段にはなぜ大きな差があるの?
CBD製品は安価なものは数千円から、高価なものは数万円ほどで販売されています。
CBD製品の値段に、ここまで大きな差がある原因としては、
- CBD製品に含まれるCBDの量
- 原料となるヘンプ(大麻草)の品質
- CBD以外の含まれている成分
などが関係してるとされています。
価格が低すぎるCBD製品は、CBDの量が極端に少なかったり、品質が悪い可能性があるため利用することはおすすめできません。
初めてCBD製品を利用する方は、4,000円〜1万円前後のCBD製品を利用することがおすすめです。
参考文献
- Safety and side effects of cannabidiol, a Cannabis sativa constituent
- 全国の男女1000人を対象とした「CBD」に関する アンケート調査
- Not all vaping is the same: differential pulmonary effects of vaping cannabidiol versus nicotine


日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師
日本臨床カンナビノイド学会認定登録師
所属学会:日本薬理学会、日本緩和医療薬学会、日本在宅薬学会、日本臨床カンナビノイド学会