「CBD」は、「睡眠の質向上」や「リラックス」といった効果があることが知られており、アメリカをはじめ日本でも多くの方々が生活に取り入れるようになってきました。
実際に、私の周りでも「CBD」の利用を始めて、
- 睡眠時間が伸びた
- よく眠れるようになった
- 次の日の目覚めがいい
- 会議で緊張しにくくなった
- 電車に乗るのが怖くなくなった
というようなお話を頂く機会が増えてきています。
しかし、その一方で、「CBD」を2、3日飲んでみたけど、何も変化がなかったとおっしゃる方がいるのも事実です。
今回は、「CBDを8週間毎日摂取することが睡眠の質向上につながる」という内容の論文を基にCBDの長期摂取の必要性について薬剤師である私が解説していきたいと思います。
また、現在X(旧Twitter)・Instagramにて、CBDを含む大麻成分に関する情報をエビデンスを基に発信しているので、気になった方は是非チェックしてみてください!
そもそもCBDって何?
「CBDの長期摂取の必要性」について解説する前に、まずは「CBD」がどういった成分なのかを簡単に説明したいと思います。
CBDとは、「カンナビジオール(国際一般名:Cannabidiol)」の略称であり、大麻草に含まれる「カンナビノイド」という成分の1つです。
この成分は過去の研究から、安全性が高いことが明らかになっており、世界機関の1つである「WHO」にもその安全性の高さが認められています。
CBDは大麻由来の成分ですが、「THC(大麻由来の違法成分)」などと違い規制されておらず、日本でも合法的に利用することができます。
また、CBDは過去の研究から、
- 睡眠の補助
- リラックス効果
- ストレス緩和
- 抗炎症作用
- 抗酸化作用
- 鎮痛作用
- 抗菌作用
などの効果が期待されており、様々な疾患に対しても有用性があるとされています。
CBDは長期的に摂取した方がいい?なぜ?
結論から言うと、CBDは長期的に摂取した方が良いと言われています。
それは、一体なぜなのでしょうか?
ここでは、「CBDを長期的に摂取した方がいい理由」と「実際に長期摂取によって睡眠の質が向上した」という論文を解説したいと思います。
長期的に摂取した方がいい理由「効果が感じられない場合があるから」
皆さんの中に、「CBDを2、3日飲んでみたけど、何も変化がなかった…」と悩んでいる方はいらっしゃいませんか?
もしかしたら、その変化が無かった原因には、「CBDの摂取期間が短すぎる」ということが関係しているかもしれません。
CBDはサプリメントであるため、効果を感じるまでの期間に個人差があり、摂取しても直ぐに効果が現れるとは限りません。
一般的なサプリメントは、ゆっくりと時間をかけて体に働きかけるとされており、大体約3カ月を目安に利用することが推奨されています。
CBDも同様で、摂取後すぐに効果を感じる方もいらっしゃいますが、効果を感じられるようになるまでに数週間〜数ヶ月かかる方も多くいらっしゃいます。
このように、人によっては短期的な摂取で、CBDの効果を十分に感じられない場合があるため、長期的に摂取したほうが良いと言われています。
以下では、「CBDの長期摂取によって睡眠の質が向上した」という内容の論文をご紹介したいと思うので、是非チェックしてみてください。
CBDの長期摂取によって睡眠の質が向上した論文
2023年9月に発表された論文では、臨床試験によって、「CBDを8週間毎日摂取することが睡眠の質向上につながる」ということが報告されました。
ここでは、CBDの長期摂取によって睡眠の質が向上した論文の詳細を解説したいと思います。
臨床試験の目的と方法
この臨床試験は、「精神的健康」・「睡眠の量と質」・「免疫細胞機能」に対するCBD(50mg)の8週間の経口投与の影響を調査することを目的として行われました。
被験者には、ノースコロラド大学の学生28名(平均年齢25.9±6.1歳)が選ばれ、被験者は、
- 慢性的なアルコール及び、薬物使用の経験がない
- 睡眠補助薬や睡眠薬を使用していない
- 6週間、大麻(Δ9-THCおよび/またはCBD)を使用していない
などの条件を満たしていました。
具体的な試験方法としては、被験者は「CBD50mgを摂取するグループ」と、「プラセボ(偽薬)を摂取するグループ」に無作為に分けられ、それぞれ8週間毎日摂取するよう指示されました。
そして、評価には、「メンタルヘルス調査」・「睡眠分析」・「免疫機能評価」などが利用され、CBDやプラセボの摂取前後の変化が観察されました。
臨床試験の結果
8週間の臨床試験の結果、「精神的健康」や「睡眠量」・「循環免疫表現型」に関して、2つのグループには有意差が見られなかったことが報告されました。
ただし、「睡眠の質」に関しては、「プラセボ(偽薬)を摂取するグループ」に比べて、「CBD50mgを摂取するグループ」の方が、大幅な改善が見られたことが報告されました。
また、この臨床試験では、CBDを長期間摂取した結果、「免疫細胞機能」が改善されたことも明らかになりました。
これらの研究結果は、CBDの長期的摂取が、人体に対して様々なメリットを与えることを示唆しています。
CBDの効果を感じたいと考えている方は、試しにCBDを長期的に摂取してみてはいかがでしょうか。
長期的な摂取には、どの種類のCBD製品がおすすめ?なぜ?
最近では、日本でも、オイルタイプやリキッドタイプ・カプセルタイプなど様々な種類のCBD製品が販売されています。
長期的に摂取したいと考えているなら、どの種類のCBD製品を利用するのがいいのでしょうか?
ここでは、長期的な摂取におすすめなCBD製品をご紹介したいと思います。
カプセルタイプのCBD製品がおすすめ
前提として、自身が長期間摂取しやすいと感じるのなら、どの種類のCBD製品を利用しても問題はありません。
ただ、個人的には、他の種類のCBD製品と比べて、気軽に摂取できる「カプセルタイプ」のCBD製品を利用することがおすすめです。
具体的には、CBDリキッドやオイルは、ベイプやスポイトなどの器具を利用して摂取する必要がありますが、「カプセルタイプ」なら、飲み込むだけで摂取することが可能です。
そのため、面倒くさがりの方でも、気軽に摂取できる「カプセルタイプ」のCBD製品なら、比較的長い間、摂取し続けることが期待できます。
今後、CBD製品を長期的に摂取したいと考えている方は、試しに「カプセルタイプ」のCBD製品を利用してみることをおすすめします。
CBDオイルとカプセルは、血中濃度が変わらない
皆さんの中に、「CBDカプセルよりも、効果を強く感じられるから、CBDオイルを利用する!」という考えの方はいませんか?
実は、この認識は誤りであり、「CBDオイルの舌下摂取」と「CBDカプセルの経口摂取」は効果の強さが変わらないと考えられてます。
実際に、2023年の研究でも、「CBDオイルの舌下投与」と「CBDカプセルの経口摂取」の血中濃度を比較した場合、両者に違いはなかったことが報告されています。
このように、CBDオイルとカプセルは効果の強さが変わらないため、長期的にCBDを摂取したいと考えている方は、より気軽に摂取できる「CBDカプセル」を利用してみてもいいかもしれません。
おすすめのCBDサプリメント(カプセル)を知りたい方はこちら