近年、CBDはオイルやカプセルなど様々なタイプの製品として販売されており、日本を含めた世界中の国々で人気を集めています。
そんなCBDですが、皆さんの中に、
- CBDオイルとCBDカプセルの違いが分からない
- CBDオイルとCBDカプセル、どっちを利用すれば良いの?
など不安や疑問を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、薬剤師である私が、「CBDオイルとカプセルの違い」や「CBDオイルとカプセル、どっちを利用すればいいのか」を詳しく解説したいと思います。
また、現在X(旧Twitter)・Instagramにて、CBDを含む大麻成分に関する情報をエビデンスを基に発信しているので、気になった方は是非チェックしてみてください!
CBDオイル・カプセルとは?
CBDオイルとカプセルの違いを理解する上で、「CBDやCBDオイル・カプセルはどういったものなのか」ということを知ることも非常に重要となります。
ここでは、「そもそもCBDとはなんなのか」ということや「CBDオイルとカプセルがどういった製品なのか」ということを簡単に解説したいと思うので、是非ご覧ください。
そもそもCBDとは?
CBDとは、大麻草から抽出される「カンナビノイド成分」の1つでリラクゼーションなどの効果が期待されています。
CBDが日本で禁止されている大麻草から抽出される成分であることから、「違法や依存」といった印象をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
しかし、CBDは過去の研究から、「違法性」や「依存性」が無いことが明らかになっており、日本では合法で所持や利用ができます。
実際に、世界的機関である「WHO(世界保健機関)」も、CBDの安全性は高いことを認めており、CBDを規制対象にすべきではないということを発表しています。
また、近年CBDに関する研究は、日本を含めた世界中の多くの国々で行われており、健康や美容など様々な分野での活用が期待されています。
CBDオイルとは?
CBDオイルとは、「CBD成分」を「食用キャリアオイル」に溶かした健康食品のことを指します。
キャリアオイルは、植物の種子や果実から抽出された植物性の油のことであり、CBDオイルには「ひまわり油」や「MCT(ココナッツ)オイル」や「オリーブオイル」などが利用されています。
また、CBDオイルの摂取には、一般的に「舌下摂取」と呼ばれる方法が利用されます。
この「舌下摂取」は、CBDオイルを舌の裏に垂らし、毛細血管から「CBD成分」を摂取する方法となっています。
加えて、CBDオイルは、他のCBD製品に比べて非常に人気があり、過去の調査では女性の2人に1人が「CBDオイルを使用した経験がある」と回答したことが明らかになっています。
CBDカプセルとは?
CBDカプセルとは、「CBD成分」を溶かした「食用のキャリアオイル」をカプセルに詰めた製品となっています。
CBDカプセルは、市販のカプセル状のサプリメントや医薬品と同じ見た目をしており、水と一緒に飲み込むことで摂取できます。
ちなみに、CBDオイルの摂取方法のことを「舌下摂取」と言う一方、CBDカプセルの摂取方法のことを「経口摂取」と言います。
CBDチョコレート・グミなどのCBD製品も、CBDカプセルと同じく「経口摂取」で摂取できますが、胃酸の影響を受けてしまうため、CBDカプセルよりも効果を感じにくいとされています。
CBDオイルとカプセルの違い
CBDオイルとカプセルは大きく、
- 摂取方法や味
- 効果を実感するまでの時間
- 効果の持続時間
- 摂取する際の手軽さ
など4つの観点において違いがあると考えられています。
ここでは、上記の4つの観点から、CBDオイルとカプセルの違いを解説したいと思うので、違いを知りたいという方は是非チェックしてみてください。
摂取方法や味
まず、「摂取方法」の違いですが、上記でも説明したように、CBDオイルは「舌下摂取」と呼ばれる方法、CBDカプセルは、「経口摂取」と呼ばれる方法で摂取されます。
これらの摂取方法の違いは、以下でご紹介するCBDオイルとカプセルの効果などの違いを産みだす原因の1つであるため、非常に重要となります。
次に、「味」に対する違いですが、CBDオイルは含まれる「食用のキャリアオイル」特有の味を感じることがあります。
例えば、多く利用される「食用のキャリアオイル」の1つである「ヘンプオイル」には、「土っぽい味」があるとされています。
その一方、CBDカプセルは、含有される「CBDオイル」がカプセルによってコーティングされているため、CBDオイルのように独特な味を感じずに摂取できます。
そのため、CBDオイルを摂取した際に感じる独特な味が苦手と感じている方は、試しにCBDカプセルを利用してみるのもいいかもしれません。
効果を実感できるまでの時間
CBDオイルとカプセルは摂取方法の違いから、効果を実感できるまでの時間が大きく異なると考えられています。
CBDカプセルの「経口摂取」は、摂取してから腸で吸収されるまで、比較的長い時間が必要とされており、効果のピークに達するまで最高4時間程度かかると考えられています。
その一方、CBDオイルの「舌下摂取」では、舌の毛細血管から直接できるため、CBDカプセルよりも短い時間で効果を実感できるとされています。
実際に、過去の研究でも、CBDを舌下摂取後、約2時間程度で効果のピークに達したことが示唆されています。
これらのことから、CBDの効果を早く実感したいと考えている方は、CBDカプセルよりもオイルを利用することをおすすめします。
効果の持続時間
CBDオイルとカプセルは、摂取方法の違いから、「効果の持続時間」も異なると考えられています。
CBDオイルの「舌下摂取」は、効果の持続時間を明確に示した研究はありませんが、一般的に効果の持続時間は6時間前後とされています。
その一方、CBDカプセルの経口摂取の持続時間は、8時間前後と非常に長い時間効果を実感することが過去の研究から期待されています。
実際にジョンズ・ホプキンス大学の研究では、CBDを経口摂取後、約8時間効果が継続したことが示唆されています。
経口摂取の効果の持続時間は、CBDの摂取方法の中で最も長いとされているので、効果を長時間感じたいと考えている方はCBDカプセルを利用することをおすすめします。
摂取する際の手軽さ
CBDオイルとカプセルは、「摂取する際の手軽さ」という面でも大きな違いがあるとされています。
というのも、CBDオイルは摂取する際に、一滴一滴スポイトでCBDオイルを吸い出して、CBDを摂取しなければいけません。
また、CBDオイルはスポイトを利用して摂取するため、毎回決まった量のCBDを摂取することが難しいというデメリットもあります。
その一方、CBDカプセルは、CBDオイルと違い、スポイトなどの器具を利用せずに、水と一緒に飲み込むだけで摂取することができます。
さらに、CBDカプセルは、カプセル一粒に含有されているCBDの量が一定のため、毎回決まった量のCBDを摂取することができます。
このように、CBDオイルに比べて、 CBDカプセルはお手軽に摂取することができるので、是非参考にしてみてください。
CBDオイルはカプセルより効果が強い?
皆さんの中に、これまでに「CBDオイルはカプセルよりも感じる効果が強い」ということを見たり、聞いたりしたことがある方もいるのでしょうか。
ここでは、「CBDオイルはカプセルよりも効果が強いのか」とういうことを研究を基に解説したいと思うので、是非チェックしてみてください。
効果の強さは変わらない
結論から言うと、CBDオイルとカプセルは過去の研究から、感じる効果の強さは変わらないということが分かっています。
そもそも、CBDの感じる効果の強さの違いは、CBDの血中濃度によって起こると考えられています。
これまでの通説では、CBDの血中濃度は「経口摂取」した場合よりも、「舌下摂取」した場合の方が高いとされていました。
しかし、最近の研究では、CBDを「舌下摂取」した場合と「経口摂取」した場合では、血中濃度が変わらないことが明らかになっています。
以下では、CBDを「舌下摂取」と「経口摂取」の血濃度が変わらなかった研究を詳しく解説したいと思います。
CBDオイルとカプセルの血中濃度を示した研究
2023年の研究では、8人に対してCBDオイルまたは、CBDカプセル・プラセボ(偽薬)を投与することで、CBDの血中濃度の変化が観察されました。
この研究では、被験者は「CBD 69mg/mL」を含むオイルを舌下摂取、カプセルを経口摂取によって摂取しました。
その結果、CBDを「舌下摂取」した場合と「経口摂取」した場合では、血中濃度に変化が見られなかったことが明らかになりました。
この研究結果は、CBDオイルとカプセルを摂取した際に感じる効果には違いがないことを示唆しています。
CBDオイルとカプセルどっちがいい?
ここまで、CBDオイルとカプセルの違いを説明しまたが、皆さんの中には、「結局どっちを利用すればいいの?」と疑問を感じている方はいらっしゃるのではないでしょうか?
結論から言うと、CBDオイルとカプセルには、それぞれメリット・デメリットがあるため、自身の目的に合った方を選ぶことがおすすめです。
例えば、「効果を実感できるまでの時間」という視点で見ると、CBDオイルの方が、CBDカプセルよりも早く効果を実感することが期待できます。
そのため、早く効果を実感したいと考えている方は、CBDカプセルよりもCBDオイルを利用することが適切といえます。
その一方、「効果の持続時間」という視点で見ると、CBDカプセルの方が効果の持続時間が長いとされるため、効果を長時間実感したい方はCBDオイルよりも、カプセルを利用することが適切と言えます。
ただ、個人的な意見としては、CBDカプセルの方が、オイルに比べ「効果の持続時間」や「摂取の手軽さ」など観点からメリットがあるため、CBDカプセルを利用することがおすすめです。
カプセルタイプのCBD製品「ちるねる」
今回は、「CBDオイルとカプセルの違い」や「CBDオイルとカプセル、どっちを利用すればいいのか」ということを解説しました。
ここでは、薬剤師の私が製造した、カプセルタイプのCBD製品「ちるねる」をご紹介したいと思います。
安全性が高い
CBD製品は、土壌の「化学物質」を蓄積した品質のよくない「大麻草」を原料として利用しているものもあります。
そういった「大麻草」由来のCBDを含んだ製品を使用すると、健康に対して被害を引き起こすことが考えられます。
その一方、「ちるねる」は有機栽培された「大麻草」から抽出されたCBDのみを使用しているので、安全性が非常に高くなっています。
安全性が高いCBD製品を使用したいと考えている方は、是非利用してみてください。
業界トップレベルのCBDを含有
「ちるねる」は、「現状のCBD製品に満足できていない…」という方におすすめとなっております。
なぜなら、この製品には、カプセル1粒に「100mg」という業界トップレベルのCBDが含有されているからです。
実際に「ちるねる」の利用者からは「高い満足感を得ることができた!」というお声を頂いております。
そのため、「現状のCBD製品では満足できていない」という方は「ちるねる」を使用してみることがおすすめです。
オリーブオイルを配合した「ちるねる」も発売中
ちるねる(オリーブオイル.Ver)は、通常の「ちるねる」とは違い、MCT(ココナッツ)オイルではなくオリーブオイルを含んでいます。
「オリーブオイル」を利用している理由としては、CBDとの相性が良く、CBDの吸収率を向上させられることが期待されているからです。
さらに、通常の「ちるねる」と同じく、「CBD100mg」を1粒に含有しており、満足感が期待できます。
「強い満足感を得たい」・「強い効果を実感したい」という願いをお持ちの方は、ちるねる(オリーブオイル.Ver)を使用してみてください。
お客様の声
PCAT(カンナビノイド医療医療患者会)とは
おうめ薬局と薬剤師・荒川快生はCBD100mgカプセルの提供等を通じてPCAT(カンナビノイド医療患者会)の活動を応援しています。
参考文献
- A Single Centre, Placebo-Controlled, Four Period, Crossover, Tolerability Study Assessing, Pharmacodynamic Effects, Pharmacokinetic Characteristics and Cognitive Profiles of a Single Dose of Three Formulations of Cannabis Based Medicine Extracts (CBMEs) (GWPD9901), Plus a Two Period Tolerability Study Comparing Pharmacodynamic Effects and Pharmacokinetic Characteristics of a Single Dose of a Cannabis Based Medicine Extract Given via Two Administration Routes (GWPD9901 EXT)
- Pharmacodynamic effects of vaporized and oral cannabidiol (CBD) and vaporized CBD-dominant cannabis in infrequent cannabis users
- Cannabidiol Oil Ingested as Sublingual Drops or Within Gelatin Capsules Shows Similar Pharmacokinetic Profiles in Healthy Males