CBD入りの入浴剤は効果がある?妊娠中の方や子供は危険?薬剤師が解説

「CBD」はリラクゼーションなどの効果から注目されており、「オイル」や「ベイプ」・「カプセル」・「グミ」などの様々な種類のCBD製品が販売されています。

「CBD入りの入浴剤」もその1つであり、最近では様々な香りのものが楽天やAmazonなどのECで販売されています。

本記事では、そんな「CBD入りの入浴剤」は「効果があるのか」ということや、「妊娠中の方や子供が利用しても大丈夫なのか」ということを解説したいと思います。

また、現在X(旧Twitter)Instagramにて、CBDを含む大麻成分に関する情報をエビデンスを基に発信しているので、気になった方は是非チェックしてみてください!

この記事でわかることCBD入りの入浴剤がどういったものか
CBD入りの入浴剤に効果があるかどうか
CBD入りの入浴剤の安全性について

CBD入りの入浴剤とは?

「CBD入りの入浴剤」とは、その名の通り「CBD」と呼ばれる成分が配合された入浴剤のことです。

ここでは、そんな「CBD」や「CBD入りの入浴剤」について簡単に解説したいと思います。

そもそもCBDとは?

CBD

CBDは正式名称を「Cannabidiol(カンナビジオール)」といい、大麻草に含まれる主要な成分の1つです。

CBDは大麻から抽出される成分ではありますが、依存性やリスクがないことが確認されており、日本でも合法的に使用することが認められています。

実際、2017年にWHO(世界保健機関)によって、「CBDには乱用や依存の危険性がない」ことが報告されています。

最近では、日本においても「化粧品」や「食品」・「嗜好品」といった多様な分野でCBDを配合した製品の流通が進んでおり、注目が集まっています。

CBD入りの入浴剤について

「CBD入りの入浴剤」の見た目は、一般的な入浴剤と同じであり、「タブレットタイプ」や「バスボムタイプ」など様々な形で販売されています。

特に、バスボムタイプは、見た目がカラフルで可愛いものが多いことから女性人気が高く、ギフト用に購入する女性もいます。

最近では「ローズ」や「ユーカリ」・「グレープフルーツ」・「ラベンダー」など様々な種類の香りがついたものまで販売されています。

ちなみに、「CBD入りの入浴剤」は一般的な入浴剤と同様に、湯船に入れて溶かすことで肌からCBDを吸収・摂取することができます。

CBD入りの入浴剤は効果がある?

ここまでの説明から、「CBD」や「CBD入りの入浴剤」がどういったものなのかということがお分かりいただけたと思います。

ここでは、「CBD入りの入浴剤は効果があるのか」ということを解説したいと思いますので、興味がある方はぜひ最後までご覧ください。

様々な効果が期待できると言われている

入浴中の女性

一般的に「CBD入りの入浴剤」を利用することで、「リラクゼーション効果」や「保湿効果」といった様々な効果が期待できると言われています。

これは、配合されている「CBD成分」に「リラクゼーション効果」や「保湿効果」などの様々な効果が期待されていることが理由として考えられます。

ちなみに、CBDは人体の「CB1受容体」や「CB2受容体」などのカンナビノイド受容体に作用することで上記のような効果を発揮するとされています。

また、CBDの効果は肌からCBDを吸収するだけでなく、「食べたり」・「飲んだり」・「吸ったり」することでも期待できます。

CBDの効果はこちら

ただ、「CBD入りの入浴剤」を使用した研究はない

上記では、「CBD入りの入浴剤を利用することで、様々な効果が期待できると言われている」と説明しました。

しかし、実は「CBD入りの入浴剤」によって「リラクゼーション効果」や「保湿効果」といった「CBD」に期待される効果を得たという研究は存在しません。

一般的に言われている「CBD入りの入浴剤」に期待される効果は、あくまで「CBDクリーム」などの他のCBD製品を利用した研究から予測されたものにすぎません。

そのため、「CBD入りの入浴剤」では効果が感じられないということも十分に考えられます。

「CBD入りの入浴剤」を購入・利用する場合は、これらのことも踏まえる必要があるため、注意が必要です。

「CBD入りの入浴剤」は安全?妊娠中の方や子供は?

ここでは、「CBD入りの入浴剤」は「安全なのか」ということや「妊娠中の方や子供が利用しても大丈夫なのか」ということを解説したいと思います。

「CBD入りの入浴剤」は安全である可能性が高い

寝起きで日光を浴びている女性

皆さんの中には、CBDが大麻由来の成分であることから、「CBD入りの入浴剤は危険なのでは?」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

結論から言うと、CBDは重篤な副作用が無く、安全性が高い成分であるため、「CBD入りの入浴剤」も安全である可能性が高いと言えます。

実際、過去に行われた研究でも高容量のCBDを摂取した場合に、人体には目立った悪影響が見られなかったことが報告されています。

さらに、CBDのみを摂取した場合の「死亡事例」や「重篤な副作用」は一切報告されていません

ただ、SNSやフリマ上で個人が販売している製品は、農薬や貴金属などの危険物質を含んでいる「粗悪な製品」である可能性があるため、個人からの購入はおすすめしません。

妊娠中の方や子供の利用はおすすめしない

「CBD入りの入浴剤」を妊娠中の方や子供が利用することはあまりおすすめできません。

理由としては、「妊娠中の方」や「子供」に対してCBDを利用した研究が殆ど無く、現段階ではどのような影響を与えるか明らかになっていないからです。

特に「妊娠中の方」に関しては、医療品規制を行う「アメリカ食品医薬品局(FDA)」も、CBDの摂取を避けるよう警告を行っています。

そもそも安全性が確認された医薬品でも、妊娠中の方や子供の服用はリスクが高いため、医師でも処方を慎重になると言われています。

同様にCBDも安全性が認められていますが、「妊娠中の方」や「子供」に対する影響が分かっていないので、無難に使用を避けることをおすすめします。

CBD入りの入浴剤はあまりおすすめできない

ここまでの説明から、「CBD入りの入浴剤」は安全である可能性が高いということがお分かりいただけたと思います。

しかし、実を言うと「CBD入りの入浴剤」はあまりおすすめできません。

ここでは、「CBD入りの入浴剤」があまりおすすめできない理由を2つご紹介したいと思います。

効果が感じられない可能性があるから

CBDの効果を否定している医師

上記でも説明したように、「CBD入りの入浴剤」が効果を示した研究は存在しないため、「CBD入りの入浴剤」を利用しても効果が感じられない可能性が考えられます。

また、「CBD入りの入浴剤」で効果を感じられない可能性がある理由としては、肌から「CBD」を吸収・摂取する「経皮摂取」という摂取方法が関係しています。

この「経皮摂取」という摂取方法は、CBDの吸収率が「最低13%」と以下の摂取方法に比べて低くなっています。

  • 吸引摂取:40%前後(CBDベイプなど)
  • 舌下摂取:20%前後(CBDオイルなど)

そのため、他のCBD製品を利用してる人が「CBD入りの入浴剤」を利用したとしても、十分な効果が実感できない可能性が考えられます。

CBDが効かない方はこちら

他の製品に比べてコスパが悪いから

「CBD入りの入浴剤」は他のCBD製品と比べて、コストパフォーマンスが悪いため、あまりおすすめできません。

上記で説明したように、「経皮摂取」による吸収率が低いため、効果を実感するために必要なCBDの量が増えることが挙げられます。

そのため、吸引摂取や舌下摂取と比較すると同じ効果を得るためには、より多くの量のCBDを摂取する必要があります。

また、「CBD入りの入浴剤」は他のCBD製品に比べて価格が高い傾向にあります。

多くの場合、リラクゼーション効果や肌への潤いを期待して使用されますが、同様の効果を得られる他の製品が存在することから、コストに見合った効果が得られにくいです。

結果として、効果とコストのバランスを考えると、「CBD入りの入浴剤」よりも他のCBD製品を選ぶ方がコスパが良いと言えます。

個人的には、カプセルタイプのCBD製品がおすすめ

ここまでの説明から、「CBD入りの入浴剤」はあまりおすすめできないことがお分かりいただけたと思います。

では、どの種類のCBD製品を利用するのがいいのでしょうか?

個人的には、以下の理由から「カプセルタイプのCBD製品」を利用することがおすすめです。

  • 効果の持続時間が長いから
  • 気軽に摂取できるから
  • CBDの独特な風味が気にならないから
  • CBDの摂取量をコントロールしやすいから

ただ、「カプセルタイプのCBD製品」は、「CBDベイプ」や「CBDオイル」と比べてCBDの吸収率が高くないため、注意が必要です。

薬剤師監修のCBDカプセル「ちるねる」

本記事では、「CBD入りの入浴剤」について「効果があるのか」という点や、「妊娠中の方や子供が使用しても安全かどうか」ということについて解説しました。

これまでの説明から、「CBD入りの入浴剤」は効果が感じられない可能性があること、そして妊娠中の方や子供への影響が不明なため、慎重に使用を避けるべきだということがわかったかと思います。

ここでは、薬剤師監修のCBDカプセルである「ちるねる」をご紹介したいと思いますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

安全性が高い

CBD製品の中には、質の悪い大麻草を原料として使用し、土壌に含まれる化学物質を蓄積したものも存在します。

こうした品質の低いCBDを含む製品を使用してしまうと、健康へのリスクが懸念されます。

その一方、「ちるねる」は有機栽培された大麻草から抽出されたCBDのみを使用しているため、安心して利用できる製品となっています。

信頼できる品質のCBD製品を探している方は、ぜひ「ちるねる」を検討してみてください。

業界トップレベルのCBDを含有

「ちるねる」は、「他のCBD製品で満足できなかった」という方にぴったりの製品です。

この製品は1粒に含まれるCBDは業界トップクラスの100mgで、非常に満足感が高くなっています。

実際に「ちるねる」の利用者からは、「今までのCBD製品では得られない満足感を得ることができた」との声が寄せられています。

現行のCBD製品に物足りなさを感じている方は、一度「ちるねる」を試してみてください。

オリーブオイルを配合した「ちるねる」も発売中

「ちるねる」には、MCT(ココナッツ)オイルの代わりにオリーブオイルを配合したバージョンも発売されています。

オリーブオイルは、CBDとの相性が非常に良く、CBDの吸収率を高める効果が期待されています。

これは、より効率的にCBDを体内に取り込みたい方や、最大限の効果を求める方にとって、理想的な選択肢となります。

さらに、オリーブオイル版の「ちるねる」も、通常版と同様に1粒あたり100mgのCBDを含んでおり、強い満足感が得られることが期待できます。

「より強い効果を体感したい」・「効率的にCBDを摂取したい」と考えている方には、ぜひこちらのバージョンもおすすめです。

お客様の声

 CBD薬剤師の質問コーナー

CBDは副作用がないって本当?

CBDには重篤な副作用がありませんが、「眠気」・「喉の渇き」などの軽度の副作用を感じる場合があります。

CBDによる眠気は、CBDによって「アデノシン」の働きが促進されて起こるのではと考えられています。

「アデノシン」とは、睡眠作用を持つ脳内物質のことで、CBDが細胞への取り込みを阻害して働きが促進されます。

また、CBDによって起こる喉の乾きは「コットンマウス」と呼ばれていて、CBDが唾液の生産を抑制することで起こるとされています。

CBDによる「喉の乾き」は程度が非常に軽いため、水分を摂取すると簡単に対処できます。

特に、柑橘系の飲み物は唾液の分泌を促し、効率的に口腔内を潤してくれるのでおすすめです。

CBDエディブルやカプセルが効かない原因は?

CBDエディブルやカプセルが効果を感じにくい理由はいくつか考えられますが、その一因として摂取するタイミングが適切でないことが挙げられます。

特に、タイミングが悪い場合、CBDの効果が弱く感じられることがあります。

ミネソタ大学の研究では、脂肪分の多い食事と一緒にCBDを摂取すると、空腹時に比べて吸収率が4倍になるという結果が報告されています。

そのため、CBDは空腹時ではなく、食後に摂取することでより高い効果が得られる可能性があります。

もし、これまでCBDの効果を実感できなかった場合は、摂取するタイミングを見直してみると良いでしょう。

参考文献

>おうめ薬局は、あなたのかかりつけ薬局です!

おうめ薬局は、あなたのかかりつけ薬局です!

おうめ薬局は、かかりつけ薬局としてあなたの笑顔と健康を「おくすり」でお手伝い致します。 健康相談、お薬のご相談もお受け致します。
他の薬局のお薬も、おうめ薬局でまとめて調剤できます。

CTR IMG