ダイエット薬「アライ(オルリスタット)」はヤバい?薬剤師が副作用や効果・価格・購入方法を解説!

今年こそは痩せたい!

生活習慣を変えて、内臓脂肪を減らしたい!

そんなあなたにピッタリのお薬が大正製薬から発売されました!

その名もアライ(alli)。

春からアライといっしょに運動・生活習慣を見直せば、夏には憧れの体形になれるかも?

本記事ではアライというお薬の効き方から安全性や有効性、薬局で買う方法等について薬剤師である私が徹底解説していきます。

この記事で分かること

アライ(alli)とは

引用:大正製薬 アライ

アライは、大正製薬が薬局で買える肥満改善薬として発売する医薬品のことです。

もともとは2004年、イギリスの製薬会社GSK(グラクソ・スミスクライン)が、欧米の薬局で買える肥満改善薬(alli) として発売したものです。

アライの医薬品成分の名前はオルリスタットといいます。

アライの中身は「オルリスタット」

ゼニカルカプセル(オルリスタット120㎎含有)

1990年代、欧米では糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病が問題となりつつありました。

スイスの製薬会社、ロシュは糖尿病や脂質異常症の患者さんの肥満を改善する薬を研究していました。

肥満改善が生活習慣病の発症予防症状悪化を抑制できるかもしれない、という考えがあったからです。

その結果、完成した成分が「オルリスタット」でした。

そして、ロシュはオルリスタット120㎎を含む処方箋医薬品、「ゼニカルカプセル」を欧米で発売しました。

しかし、ロシュが期待したほどには医師からの処方量が増加せず、販売実績が伸びませんでした。

2004年、ロシュはアメリカでのゼニカルカプセルの販売促進を図るため、イギリスの製薬会社GSK(グラクソ・スミスクライン)と手を組みました。

この時、ゼニカルカプセル(オルリスタット120㎎)の半分量となるオルリスタット60㎎なら医師の処方箋なしに、薬局で販売できるのでは?とGSKの偉い人が考え、アライが誕生しました。

2007年、FDA(アメリカ食品医薬品局)はアライ(オルリスタット60mg)を薬局で買える医薬品としては初めて、肥満を改善する効果を承認しました。

年内に全米の薬局で発売され、半年間で29億8000万ドル(当時のレートで約2600億円)ほどを売上げ、売り切れが相次ぎしました。

2009年、大正製薬はGSKからアライの日本における開発・販売権を取得しました。

その後、日本において安全性や有効性等を確かめる試験が長い期間行われていました。

そして2024年春、満を持して発売されました。

アライ(オルリスタット) はヤバい?

結論、ヤバくないです。

痩せたい方にとって、「健康的に痩せる」ことができるとても良い製品であると感じます。

アライ(alli)で痩せる仕組み

アライ(オルリスタット)は食事中に含まれる、脂肪を分解して吸収しやすくする酵素(リパーゼ)の働きを抑える効果があります。

そのため、本来食事から吸収されるはずであった脂肪が腸から吸収されずに排泄されるため、痩せるという仕組みになっています。

引用: YouTube 大正製薬-アライのメカニズム

安全性と副作用

アライの安全性はとても高いものとなっています。

なぜなら、理論上、アライは腸から吸収されずに脂肪と共に便として排泄されてしまうからです。

腸管からの吸収がなく、全身作用をもたらさないため、安全性が高くなっています。

副作用とその対策

安全性がとても高い反面、薬理作用( 脂肪を腸から吸収させないようにする作用) に由来した副作用が多くなっています。

アライを服用する2人に1人(約50%) 程度が副作用を経験するといわれています。

主に以下のものが挙げられています。

  • 21% 便を伴う放屁(おなら)
  • 20% 肛門からの油の漏れ(気付かぬうちに漏れていることがある)
  • 6%  油性排泄物
  • 3% 腹痛
  • 2% 下痢

等があります。

脂肪分を含んだ排泄物の匂いはとても強烈です。

そのため、便を留められるパッドを履いておくことを強くお勧めします。

ところで、2009年にFDA(アメリカ食品医薬品局)から先述したゼニカルカプセル又はアライを服用した方に、まれ(世界中約40,000,000人中の12例)に重度の肝障害を起こした症例が報告されました。

その内、何例かはアライ以外に重度の肝障害を起こしうる薬剤を服用中であったり、重度の肝障害を起こしうる他の疾患に罹患していたことが原因と考えられおり、現在でも因果関係は確立されていません。

販売価格

アライは2024年04月08日に発売されました。

規格は6日分と30日分の2種類が用意されています。

18カプセル入り(6日分): ¥2,530
90カプセル入り(30日分): ¥8,800

販売価格

  • 18カプセル入り(6日分): ¥2,530(税込)
  • 90カプセル入り(30日分): ¥8,800(税込)

アライ以外の選択肢

CBD薬剤師である私、荒川が、CBDによるダイエットサポート効果についての記事を紹介していますので、気になる方はご覧ください。

https://ome-pharmacy.com/2023/09/04/cbd-diet

アライを服用できる人

アライを服用できるのは以下の条件をすべて満たしている人です。

  • 18歳以上
  • お腹周り(腹囲)
    • 男性: 85㎝以上
    • 女性: 90㎝以上
  • 食事療法・運動療法等の生活習慣の改善をおこなっている

コレステロール値が気になる方、糖尿病や高血圧症の方へのおすすめ

脂質異常症、糖尿病や高血圧の診断を受け治療を受けている方の中には、医師の診察や治療薬による費用負担が毎月500~10,000円以上となっている方もいらっしゃると思います。

そこで私がおすすめするのは、治験に参加してみることです。

治験に参加すれば最新の治療を受けつつ、治療費を軽減できます。

下記のプログラムでは、参加したい治験をご自身で選択することが可能です。

さらに、化粧品や健康食品の治験も取り扱っているので、ぜひ登録してみてください。

アライの効果

アライ(オルリスタット60㎎) を6カ月(24週間)服用した場合と、13カ月(52週間)服用した場合の効果について示します。

薬剤師がおすすめする健康的なダイエット

薬剤師としては薬だけに頼らず、運動も取り入れることが健康的なダイエットには重要であると考えています。

注意

甲状腺機能低下症が原因となって肥満が「症状」として出現している可能性があります。

そのため、アライの服用を希望されている方の中で、

  • 無気力
  • 疲労感
  • むくみ
  • 寒がり
  • 便秘
  • 動作緩慢
  • 記憶力低下

等の症状がある場合には、医師の診察を受けていただくことをお勧めします。

アライと併用禁忌の薬

アライを服用するための条件を満たしていても、下記に該当する方は服用できません

  • 自己免疫疾患/ アトピー性皮膚炎/ ネフローゼ症候群/ 再生不良性貧血/ 臓器移植等で下記の薬を服用中の方
    • シクロスポリンカプセル・シクロスポリン内用液(ネオーラルカプセル®/ 内用液®、サンディミュン®)をアライと併用するとシクロスポリンの血中濃度が低下治療計画に影響を及ぼす恐れがあります。
      ※複数回投与試験において、シクロスポリン50mgを1日2回とゼニカルカプセル120mgを1日3回同時に投与すると、シクロスポリンのAUCは31%、C maxは25%減少した。同試験において、1日3回ゼニカル120㎎を投与したうちの2回、ゼニカル投与3時間後にシクロスポリン50㎎を投与した結果、シクロスポリンのAUCは17%、C maxは4%減少した。
  • 不整脈治療の目的でアミオダロンを服用中の方
    • アミオダロン錠(アンカロン錠®)はとても脂溶性が高い薬剤です。本来なら脂肪と共に吸収されるアミオダロンですが、アライを摂取することで吸収が影響を受ける可能性があります。
      ※オルリスタット120㎎を13日間1日3回投与し、14日目の朝にオルリスタット120㎎を単回投与し、4日目に1,200 mgのアミオダロンを単回投与した健康なボランティアを対象に実施された薬物動態研究では、アミオダロンおよび活性代謝物のデスエチルアミオダロンの全身曝露量が 27% 減少しました。
  • 脂溶性ビタミンを治療の目的で服用中の方
    • ビタミンA/ レチノール(チョコラA錠®/ パンビタン)、ビタミンE/トコフェロール酢酸エステル(ユベラ錠®/ ユベラNカプセル®)はオルリスタット120㎎(ゼニカルカプセル®)によって、それぞれ30%及び60%程度、吸収が阻害されます。同じく脂溶性ビタミンであるビタミンD、ビタミンKにおいても吸収に影響を及ぼす可能性があります。
  • ワーファリン服用中の方
    • ワルファリンカリウム錠(ワーファリン錠®)は血栓塞栓症の予防・治療の目的で処方されます。
      オルリスタット120㎎カプセル(ゼニカルカプセル®) を服用している被験者ではビタミン K レベルが低下する傾向がありました。脂溶性ビタミンであるビタミンKの腸からの吸収が低下することによりワーファリンの効果が不安定となる可能性があります。したがって、アライによってもビタミン K の吸収が低下する可能性があり、ワーファリン服用中の方は併用しないよう喚起されます。
  • 抗HIV薬(エイズ治療薬)服用中の方
    • アタザナビル(レイアタッツカプセル®)、リトナビル(ノービア錠®)、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩(テノゼット錠®/ ビリアード錠®)、エムトリシタビン(エムトリバカプセル®)などの抗レトロウイルス薬、およびロピナビル/リトナビル(カレトラ配合錠®) とエムトリシタビン/エファビレンツ/テノホビルジソプロキシルフマル酸塩の組み合わせなどの抗レトロウイルス薬とオルリスタットを併用しているHIV感染患者では、ウイルス制御の喪失が報告されています。正確な作用機序は不明ですが、抗レトロウイルス薬の吸収が阻害されることにより引き起こされている可能性があります。
      他にもツルバダ配合錠®、シムツーザ配合錠®、デシコビ配合錠®、ビクタルビ配合錠®、ゲンボイヤ配合錠®、オデフシィ配合錠®等もアライを服用することにより治療計画に影響を及ぼす可能性があります。
  • 新型コロナウイルス感染症治療薬(パキロビッド®パック) 服用中・服用予定の方
    • ニルマトレルビル・リトナビル配合錠(パキロビッド®パック)も前項のように、リトナビルを含む薬剤であるため、治療効果が減弱する可能性があります。
  • BMIが35以上の人またはBMIが25以上35未満で下記のいずれかの診断を受けている方
    • 耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常等)
    • 脂質異常症
    • 高血圧症
    • 高尿酸血症・痛風
    • 冠動脈疾患: 心筋梗塞・狭心症
    • 脳梗塞: 脳血栓症・一過性脳虚血発作(TIA)
    • 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
    • 月経異常・不妊
    • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)・肥満低換気症候群
    • 運動器疾患: 変形性関節症(膝・股関節)・変形性脊椎症、手指の変形性関節症
    • 肥満関連腎臓病
  • 妊娠中・授乳中、またはその可能性がある方
  • 消化管吸収に異常があると医師の診断を受けた方
  • 胆汁うっ滞を認める方
  • 臓器移植を受けた方
  • オルリスタットに対する過敏症状・アレルギー症状がある方

アライの名前の由来

2004年、GSKコンシューマーヘルスケア社がアライ(alli) というブランド名を付けました。

アライ(alli) は減量の努力をしている消費者とのパートナーシップ(味方・協力者; allied)を示したい」という思いが込められているそうです。

GSK Consumer Healthcare, which will market the pill, said it chose the name alli to indicate a partnership with consumers in their weight-loss efforts.

CBS NEWS Feb 12, 2007

購入できる場所

アライは日本で初めて薬局・ドラッグストアのみで購入できるダイエット薬として発売されました。

おうめ薬局でもお取り扱いしております!

インターネットで購入することはできません。

実は、アライを購入できる薬局・ドラッグストアは限られています。

医療関係者向け薬効・薬理

オルリスタットは胃・膵リパーゼ活性を阻害し、消化管からの脂肪分の吸収を約30%程度抑制する。

消化管吸収は約2%程度。

アライは単に体重減少や内臓脂肪減少に着目されがちだが、アライを2年間摂取することで、1つまたは複数の併存疾患(2型糖尿病、高コレステロール血症、高血圧症、メタボリックシンドローム等) を患う患者の下記、検査値の改善に有意に効果的です。

  • 血糖値
  • HbA1c
  • 総コレステロール値
  • 中性脂肪
  • LDL-コレステロール値
  • HDL-コレステロール値

アライを飲み始めてどれくらいで効果が出てきますか?

減量計画の指示に従ってアライを服用すれば最初の2週間で効果が現れると考えられます。

If you follow a reduced-calorie, low-fat diet, get regular physical activity, and take alli capsules as directed, you could see results in the first two weeks.

myalli.com -US version about alli ,FREQUENTLY ASKED QUESTIONS

アライはいつまで飲めばいい?

アライを服用するのに期限の定めはありません

ほとんどの体重減少は服用を始めて6ヶ月以内に起こると言われています。

そして目標体重に到達すれば服用をやめることが出来ます

服用をやめた場合には、食事・運動療法でその体重の維持に努めます。

それでも体重が戻ってしまうようであれば、アライを再度服用することも可能です。

参考文献

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