「CBD」は、近年リフレッシュなどに使用されており、日本でも人気の健康成分です。
そんなCBDですが、利用や購入に当たって、
- 子供が摂取しても問題ないのか
- 未成年の使用は違法なのか
- 未成年でも買うことができるのか
などの疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
今回は薬剤師である私が、CBDの購入には年齢制限があるのかということや、子供の利用による健康上の問題などについて詳しく解説したいと思います。
子供や未成年がCBDを安全に利用するために、是非最後までご覧ください。
そもそもCBDとは?
CBDは、Cannabidiol(カンナビジオール)の略称であり、大麻草に含まれる主成分の1つです。
近年、日本でもCBDを含んだオイルやグミ・サプリメントなど、たくさんの種類のCBD製品が販売されています。
ここでは、そんなCBDの違法性や安全性について簡単に解説したいと思います。
CBDは違法ではない
CBDが大麻由来であることから、「違法な成分なのでは?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、CBDには依存性や中毒性がないことが分かっており、日本でも所持や使用などを合法的にすることができます。
実際に、厚生労働省は、CBDが大麻取締法上の「大麻」に該当しないことを明言しています。
日本で違法とされている大麻成分は、「THC」と呼ばれる精神作用のある成分であり、麻薬取締法によって規制されています。
過去には、市販のCBD製品からTHC成分が検出された事件などもあったため、CBD製品を購入する際は信頼できるメーカーを選ぶことを心掛けましょう。
CBDは安全性が高い
CBDは、過去の研究結果から、安全性が高い成分であることが分かっています。
実際に、2011年の研究では、CBDを慢性的に使用する場合や1日に1,500mgまで摂取した場合でも、人体に悪影響を及ばさなかったことが報告されています。
ちなみに、このCBD1,500mgというのは、一般的なCBDオイル約1〜3本分であり、1日に摂取するには非現実的な量です。
また、他の研究では、CBDを摂取した被験者に、目立った副作用や毒性が見られなかったことも報告されています。
これらのことから、CBDは現在、WHO(世界保健機関)やWADA(世界アンチ・ドーピング機構)などの国際機関からも、安全性が認められています。
何かの間違いで、フルスペクトラムを所持や譲渡・譲受をしてしまうと、刑事罰に問われ5年以下の懲役を科されるので注意が必要です。
CBDには年齢制限があるのか
上記の説明から、CBDは違法性が無く、安全性が高い成分であることがお分かりいただけたと思います。
では、CBDは子供や未成年に対しても、健康上の問題はないのでしょうか?
ここでは、「CBDの利用や購入に年齢制限があるのか」ということや「CBDの子供に対する悪影響」について詳しく解説します。
CBDは何歳から使っていいの?
日本では、20歳未満の喫煙や飲酒は法律によって禁止されています。
CBDには、そのような利用や購入を禁止するような法律は無く、タバコやお酒のような年齢制限がありません。
そのため、CBDは子供を含む未成年でも、合法的に購入・利用することができます。
稀に、CBDには年齢制限があると勘違いされることがありますが、それはCBDベイプという器具のことだと思われます。
CBDベイプとは、液状のCBDを気化して吸引するための器具のことで、購入時に年齢制限が必要となるケースがあります。
このベイプを使って気化したCBDを摂取することを、吸引摂取といいます。
CBDベイプは法律的な観点から言えば、未成年や子供がCBDベイプを購入・利用することに何ら問題は無いため、過度に心配する必要はありません。
CBDベイプには年齢制限があることが多い
CBDベイプには、法律的な年齢制限はありませんが、現状ほとんどのCBDブランドやCBDショップでは「CBDベイプ」の未成年への販売や提供を自主規制しています。
そのため、購入時に年齢確認が実施されていることが多く、未成年が実店舗でCBDベイプを購入することは難しくなっています。
店舗側が販売を規制している理由としては、CBDベイプがタバコと似ていることや、未成年喫煙に繋がる可能性があることが関係していると考えられます。
一方、CBDオイルやCBDグミなどのCBD製品は、CBDベイプのような年齢制限がほとんど無いため、未成年でも購入することが可能です。
子供に対する悪影響は分かっていない
先程説明したように、CBDは過去の研究から、安全性が高いことが分かっています。
しかし、CBDの安全性を示した研究のほとんどは成人を対象にしたものであるため、子供に対してどのような悪影響を与えるかは、はっきりしていません。
子供がCBDを多量に摂取することで、大人では起こらないような副作用が起こる可能性もゼロではありません。
CBDを子供に摂取させる場合は、かかりつけの医師や薬剤師に相談し、アドバイスを受けながら摂取することがおすすめです。
ただ、日本でも2022年2月からエピディオレックスというCBDを99%含有した医薬品が、レノックス・ガストー症候群(LGS)やドラベ症候群(DS)、結節性硬化症等に伴う難治性てんかんの小児・成人の患者様を対象に臨床治験が開始しました。
実際にアメリカにおいてはエピディオレックスは1歳以上の小児から使用されており、CBDの子供に対する有用性・安全性が評価されています。
本記事最下部の参考文献欄にエピディオレックスの医薬品添付文書のリンクを添付しておりますので、お時間がある方はぜひご覧ください。
以上のことから、悪影響は未知数ですが、小児に対しても良い影響をもたらす可能性が高いと考えられています。
子供や未成年にはCBDエディブルがおすすめ
もし、子供や未成年の方がCBDを使用のであれば、CBDカプセルやグミなどのエディブルがおすすめです。
ここでは、その理由を最もポピュラーな「CBDオイル」と比較しながらご紹介します。
CBD特有の風味を感じにくい
CBDには、「土っぽい味」と表現されるような独特の苦味があります。
CBDカプセルやグミは、この特有の風味を感じにくく、子供でも気軽に摂取することが可能です。
CBDオイルは、特にこの苦味を感じやすいため、大人の方でも苦手意識を感じる場合が多くなっています。
特に子供の場合、味覚感度が大人の約3倍とも言われているため、苦味のある「CBDオイル」を摂取することは難しい可能性が高いです。
その一方、CBDグミなどは、CBD特有の苦味を「甘さ」で感じにくくしているため、子供でも利用しやすくなっています。
ただ、CBDエディブルも完全にCBD特有の苦味を感じない訳では無いため、苦手意識を感じる可能性があります。
そんな場合には、CBD特有の苦味を全く感じずに摂取できる「CBDカプセル」を利用してみることをおすすめします。
気軽に摂取できる
CBDエディブルは、オイルやベイプに比べ、気軽に摂取できるという特徴があります。
CBDオイルは、付属のスポイトを利用してCBDオイルを舌の裏に垂らして摂取するため、小さいお子様が一人で摂取するのは難しくなっています。
一方、CBDエディブルは、一般的な食品と同じように食べたり、水と一緒に飲むだけで摂取できるため、子供でも簡単に摂取することができます。
さらに、CBDエディブルは、オイルのように摂取する際に周りの目を気にする必要がないため、外出先でも気軽に利用することができます。
「外でも周りの目を気にせずにCBDを摂取したい」「面倒な器具などを使いたくない」などといった方には、CBDエディブルがおすすめです。
また、カプセルタイプのCBDサプリメントは、歯磨きをした後の寝る前にも気にせず摂取することができるのでさらにおすすめです。
摂取量をコントロールしやすい
CBDエディブルは、オイルやベイプに比べて、CBDの摂取量を把握・コントロールしやすいというメリットがあります。
CBDは摂取する量によって、効果の現れ方が大きく変化するため、子供が利用する場合は摂取量を把握しておくことが重要となります。
しかし、CBDオイルを舌下摂取する場合は、舌の裏にオイルを溜める時間などによって、吸収効率が異なるため正確な摂取量の把握が難しくなっています。
その点、CBDエディブルは、製品1つ当たりのCBD量が一定であるため、毎回の摂取で決まった量を摂取することができます。
このように、CBDエディブルは摂取量を正確に把握することができるので、子供や未成年にはおすすめとなっています。
子供・未成年がCBDを使用する際の注意点
CBDは、安全性の高い成分で、法律的には未成年でも使用できることはお分かりいただけたと思います。
では、実際に子供や未成年がCBDを使用する際には、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?
ここでは、子供や未成年がCBDを使用する際の注意点を紹介しているので、CBDを利用する場合は是非参考にしてください。
CBDベイプによるトラブルや健康被害
CBDベイプを店舗で購入する際には、年齢確認が必要な場合が多くなっていますが、通販サイトでは未成年でも年齢確認無しで購入することができます。
先程説明したように、未成年がCBDベイプを「利用・購入」しても法律的に問題はありません。
しかし、最近では、ニコチンやタールが含まれている電子タバコやベイプなどが広く普及しています。
そのため、未成年がCBDベイプを利用した際に、「未成年喫煙」と誤認され、警察の補導を受けるなどのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
また、海外ではベイプに含まれる危険な成分によって、死亡事故が起きたことも報告されています。
このように、子供や未成年がCBDベイプを利用することで、様々なトラブルや健康被害が考えられるため、無難に利用を避けることがおすすめです。
CBDの過剰摂取には注意が必要
CBDは、安全性が高いことが分かっていますが、摂取量によっては「眠気」や「喉の乾き」などの副作用を感じる場合があります。
そのため、子供や未成年がCBDを利用する場合には、過剰摂取に注意しましょう。
ただ、CBDの副作用は、どれも程度としては軽いとされているため過度に心配する必要はありません。
実際に、小児を含んだ日本の研究では、CBDを投与された患者に、重篤な副作用が見られなかったことが報告されています。
このことから、可能性は低いですがCBDの過剰摂取による副作用が出てしまった場合には直ちにCBDの使用を止め、悪化するようであれば医師の診断を受けましょう。
アイソレート製品がおすすめ
一般的にCBD製品は、CBD以外にも他の大麻成分を含んでいますが、稀に「THC」が混入しているケースがあります。
実際、2019・2020年には、市販のCBDオイルの中に「THC」が混入していた事件がありました。
また、ブロードスペクトラム製品によく含まれているCBNは、THCのような精神作用が少しあるとされています。
そのため、CBD製品を子供に使用する場合には、危険性が極めて低いアイソレート製品がおすすめです。
アイソレートとは、大麻草から「CBDのみ」を抽出し、その他の成分が含まれていない純粋なCBD製品のことを指します。
このアイソレート製品は、CBD以外を含んでいないことから、安全面に厳しいアスリートにも愛用されています。
信頼できるブランドを選ぶ
CBD製品を選ぶ際には、安全性の観点から、信頼できるブランドを選ぶことも重要となります。
信頼できるブランドを選ぶ際は、まず、「第三者機関の検査」が行われているかを確認しましょう。
第三者機関の検査では、
- 違法物質であるTHCや、農薬などの危険な成分が含まれていないか
- CBD製品に表記通りのCBDや、他の成分が含まれているか
などの検査が行われており、客観的に安全性を評価しています。
また、薬剤師や医師といった専門家が監修しているブランドは、信頼できるCBDブランドを選ぶ際に注目すべきポイントとなります。
下記で紹介している「ちるねる」も薬剤師である私が、工場まで足を運んで製造工程を厳しくチェックしています。
お子様にCBD製品を与える際には、これらのポイントを抑えて安全性の高い物を選びましょう。
おすすめのCBDカプセル「ちるねる」
今回は、CBDの年齢制限や子供に対する影響、注意点などについて解説してきました。
子供や未成年がCBDを使用する場合は、以下のポイントが重要であるということをお分かり頂けたのではないでしょうか。
- CBDベイプは避ける(トラブルや健康被害のリスクを下げるため)
- アイソレートを選ぶ(THCやその他成分のリスクを下げるため)
- CBDカプセルやグミを選ぶ(CBD独特の苦味を感じにくいため)
ここからは、薬剤師である私が監修しているCBDカプセル「ちるねる」をご紹介させて頂きます。
安心の国内製造
「ちるねる」は日本国内の工場で製造されている、安心安全のCBDカプセルです。
日本臨床カンナビノイド学会に所属している薬剤師である私が、工場の安全性や衛生面を厳しくチェックしています。
海外の工場で製造されたCBD製品は、場合によってはTHCが微量混入している可能性もゼロではありません。
大麻成分であるCBDに不安をお持ちの方には、安心安全の国内製造を行っている「ちるねる」が特におすすめとなっています。
継続して使用できるお手頃価格
CBDは、摂取をしてすぐに強い効果を感じられるような成分ではありません。
数日〜数週間、継続して使用して頂くことで、少しずつ効果を体感できるものだと考えております。
そのため、「ちるねる」は初心者の方でも手に取りやすい、お手頃価格となっています。
他のCBDブランド様と比較しても、CBD1mg当たりの価格はかなりお安くなっています。
ぜひ一度、お試しで効果を実感して頂き、継続してより効果を体感頂けますと幸いです。
CBD薬剤師の質問コーナー
CBDベイプを未成年が所持しているとどうなるの?
先ほども申し上げたように、CBDベイプを未成年が所持していても法律違反ではありません。
ただ、多くのCBDブランドは未成年に対するCBDベイプの販売を自主規制しています。
公共の場でCBDベイプを吸っていると未成年喫煙の誤認など、何かとトラブルの可能性もありますので、未成年の方のCBDベイプはおすすめしません。
子供がCBDを摂取する際の目安量は?
一般的に、CBDの摂取量の目安は、20〜200mgと言われていますが、これは子供が摂取することを想定した量ではありません。
子供が摂取する場合は、副作用が起こる可能性も考慮して、1日に5〜15mgの少量から摂取することをおすすめします。
また、少量では効果が得られない場合は、毎日5mgほど量を増やすことで、適切な摂取量を見つけましょう。
CBDは小児てんかんに効果があるの?
アメリカでは、CBDオイルが難治性小児てんかんの女児を救った事例が確認されています。
また、海外では、CBDを主成分とした「 EPIDIOLEX(エピディオレックス)」と呼ばれる抗てんかん薬が小児てんかんに対して利用されています。
日本では、「 エピディオレックス」を利用することができませんが、現在てんかんに対してCBDを用いた治験が行われており、今後に期待が高まります。