2023年11月、一気に話題になった大麻グミ。
この大麻グミに含まれていたのがHHCHという成分であったことは、メディアで多く取り上げられたのでご存知の方も多いと思います。
本記事では、大麻グミに含まれていたHHCHという成分がたどった末路と、CBDグミは違法なのか?
そして薬剤師がおすすめする安全でおいしい大麻由来成分であるCBDのグミをご紹介していきます。
HHCHとは
HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール) は天然の大麻草に微量含まれるTHCH(テトラヒドロカンナビヘキソール) という成分を基に化学合成して作られたため、半合成カンナビノイドと呼ばれています。
「大麻グミ」に入っていたのはHHCH
2023年11月4日、都立武蔵野公園で行われた「第34回武蔵野はらっぱ祭り」にてHHCHが含有されたグミが複数人に配られ、それを食べた参加者が救急搬送されるという事件が起きました。
その後、東京以外にも大阪や仙台、札幌などで同様の被害が発生し、HHCHという成分に対して厳しい目が向けられるようになりました。
HHCHのその後
HHCHは2023年11月21日、厚生労働省指定薬物部会にて指定薬物に指定されました。
そして、2023年12月2日以降にHHCHを所持・使用した場合には特別な許可がある場合を除いて「三年以下の懲役若しくは三百万円以下の罰金に処し、又はこれを併科」されます。
自宅からゴミとして廃棄した場合でも、そのゴミを廃棄物として回収した業者が所持等の罪に問われる可能性もあり注意が必要です。
HHCHに代わる新しい成分の出現
HHCHに代わる新しい成分として「HHCP」という成分が注目を集めました。
HHCHはTHCHの構造を一部水素化したものでしたが、HHCPはTHCP(テトラヒドロカンナビフォロール) を水素化し合成されています。
THCPは大麻草に含まれる違法成分であるTHCより炭素鎖が長い構造をもつため、CB1受容体への結合親和性が高くなっています。
そのため、大麻草に本来含まれているTHCより陶酔感等の精神活性作用(ハイになりやすい) をもたらしやすいと考えられています。
また、水素化により熱や光に対する安定性が増すため、代謝に時間を要し、効果持続時間が延長すると考えられています。
結論、HHCPはHHCHよりも効果が強く、長く続くと考えられより危険性が増している可能性が高いです。
ただ、この危険性の高さから、HHCPは現時点では規制されており、利用することができません。
CBDグミは違法?
大麻草の茎と種には違法成分であるTHCが含有しておらず、ここから抽出されたCBDは合法な成分として利用可能となっています。
そのため、CBDを入れたグミは違法性が阻却されたものとして扱われます。
薬剤師がおすすめする大麻由来成分-CBD入りグミ
Amazonやネットショップで売っているCBDグミなら味と価格以外、どれも一緒だと思っている方は多いのではないでしょうか?
実はそんなことはありません。
CBD原料の品質確保、製造工場の品質・安全性・衛生基準の確保、グミ単体に含まれるCBDの均一性確保がなされているかが重要なポイントとなります。
実際、過去にはCBD含有食品において食品衛生基準を満たさず、素人が食品として製造・販売し、未開封の商品にカビが発生していたという場面もみられました。
今回は薬剤師である私が安全でおいしいCBDグミについて記載してみましたので読んでみてください。
CBDグミの安全性
CBDグミに求められるのは何といっても安全性です。
昨今、糸引きマフィン問題でもご存知の通り、食品を安全に製造することは、もはや常識となっています。
しかし、Amazon等で販売されているCBDグミの中にも食品製造に適さない環境で製造されているものや、CBD自体の純度等に問題を抱えているものがあります。
私がおすすめする株式会社ワンインチのCBDグミはUHA味覚糖の食品マネジメントシステムの国際規格ISO22000等を満たした工場で製造されています。
バリデーション
CBDのバリデーションとは、1粒あたりに含まれているCBD量が均一かどうかを保証するものです。
この点、食品製造における国際規格を満たしていれば、自然と保証される内容であると考えられます。
一粒一粒に含まれるCBD量が大きく異なってしまう場合、期待する満足感を得られない可能性があるためこの点は重要であると思っています。
CBDグミのおいしさ
CBDグミの大きな問題点は、後味に苦み、えぐみを感じることです。
ワンインチのCBDグミはこの苦みが抑えられており、とても食べやすいのが印象的でした。
また、「ぷっちょ」や「シゲキックス」、「水グミ」を製造している味覚糖だけあって、香りがとても立っていたのが特長的でした。
是非皆さんも一度、話題の大麻由来成分CBDが入ったグミの味を確かめてみてください。
いかがでしたでしょうか?
今回の記事を作成するにあたり、株式会社ワンインチからの金銭の授受等は一切ございません。
実際に薬剤師としての私が、近年のCBD食品界隈で出回っている安価なCBDグミ等の安全性に懸念を抱いていたため自ら調べ記事にしてみました。
皆様は、CBD入り食品は安全性が高いものが多いとお感じになりますでしょうか?
参考文献
- https://www.uha-mikakuto.co.jp/food-safety/