近年、リフレッシュなどの効果から日本でも注目を集めている「CBD」。
そんなCBDですが、利用しても十分な効果が実感できず、「本当に効果があるの?」と疑問を感じている方は多いのではないでしょうか。
そこで、今回は薬剤師である私が「CBDの効果を感じられない原因」や「効果を感じにくい方の特徴」について詳しく解説したいと思います。
さらに、記事の後半では「効果を感じられない場合の対処法」も紹介しているので、お悩みの方は是非参考にしてみてください。
そもそもCBDとは?
CBDとは、「Cannabidiol(カンナビジオール)」の略称であり、大麻草に100種類以上ある「カンナビノイド」と呼ばれる成分の1つです。
大麻由来の成分であるCBDですが、依存性や乱用性がないことが分かっているため、日本でも合法的に利用することができます。
実際、厚生労働省のHP(ホームページ)でも、CBDは大麻取締法における「大麻」に該当しないことが明言されています。
また、CBDは過去の研究から、目立った副作用が無いことが分かっており、WHO(世界保健機関)にも安全性が認められています。
近年では、CBDは日本を含めた世界中の国々から注目を集めており、医療や健康・美容などの業界での活用が期待されています。
CBDの効果を感じにくい方の特徴
最近では、CBDをリラックスや睡眠の補助を目的で利用している方は多くいらっしゃいます。
しかし、CBDは一般的な医薬品と異なり、摂取しても必ず効果を得られるという訳ではありません。
ここでは、CBDの効果を感じにくい方の特徴について詳しく解説するので、自分が当てはまっていないかチェックしてみてください。
普段から体調が良い人
普段から体調が良いという方は、CBDの効果を感じにくい可能性があります。
CBDは、脳や体のカンナビノイド受容体に作用し、ホメオスタシス ( 恒常性 ) を正常に働かせることで、さまざまな効果を発揮するとされています。
ホメオスタシスとは、外部からの影響に関わらず「身体の生理機能を一定に保つ」、人間の体に本来備わっている働きのことです。
ホメオスタシスが正常に働いていない場合、自律神経が乱れたり、体の調子が崩れたりすることがあります。
このことから、生活習慣が整っている方や体の調子が良い方は、逆にCBDの効果を体感しにくいことがあります。
実際に、寝不足や昼夜逆転・ストレスの多い方ほど、CBDを使用した際に効果を実感できたとおっしゃって頂くことが多い印象があります。
しかし、生活習慣や体の調子が良い方でも、それを維持するために長期的にCBDを使用することはおすすめです。
キマるような精神作用を求めている方
稀にCBDを利用することで、大麻のような精神活性作用を得られると思っている方がいらっしゃいます。
しかし、CBDは過去の研究から、そのような精神活性作用が無いことが分かっています。
大麻の成分の中でも、精神活性作用があるのは「THC」と呼ばれる成分であり、CBDとは全く別の成分です。
ただ、CBDを吸引で摂取した場合、「気分が良い」「心地よい」というような、THCとは異なる精神作用があることが過去の研究では報告されています。
そのため、気分が落ち込んでいる方やリフレッシュ効果を得たい方は、CBDを使用するのがおすすめです。
CBDを継続して使用していない方
CBDを使用している方の中には、十分な効果を感じるまで継続してCBDを使用する必要がある方も多くいらっしゃいます。
これには、CBDが人体に作用する度合いに、大きな個人差があることが関係していると考えられています。
そのため、CBDを摂取して直ぐに効果を実感できる方もいる一方で、十分な効果を得るまで数週間以上かかる方もいます。
また、一般的なサプリメントは、効果を感じられるようになるまで約1〜3ヶ月の間、継続して摂取する必要があると言われている物も多くなっています。
CBDも同様に、十分な効果が実感できない場合はまずは1週間〜1ヶ月程度の間、継続して摂取することをおすすめします。
CBDの効果を感じられらない原因
皆さんの中にも「CBDを摂取しているのに、十分な効果が感じられない」という悩みを抱えている方は多いと思われます。
では、CBDの効果を感じられない原因には具体的にどういったものがあるのでしょうか。
ここでは、CBDの効果を感じられない場合に考えられる原因を4つご紹介したいと思います。
CBDが体質に合っていない
人体にはCBDと同じ働きをする「内因性カンナビノイド」という成分があることが分かっています。
この成分も、CBDと同様に脳や体の受容体に作用することで、様々な効果を発揮するとされています。
「内因性カンナビノイド」が生成される量には個人差があり、人によっては多くの量が生成される場合があります。
そのような場合は、内因性カンナビノイドがCBDの代わりに人体に作用しているため、CBDを摂取しても効果を感じにくい傾向があります。
このように、体質によってCBDの効果を感じにくい場合があるため、効果が得られない場合は、試しにj他のサプリメントを利用することをおすすめします。
CBDの摂取量が足りていない
CBDの効果が感じられない場合は、十分な量のCBDが摂取できていないことも原因として考えられます。
一般的にCBDは、25mg〜600mgほどで摂取されることが多く、ほとんどの臨床試験でもその範囲の摂取量が使われています。
そのため、普段の摂取量が上記の摂取量よりも少ない場合は、CBDの摂取量をいつもより増やしてみることをおすすめします。
例えば、元々CBDを25mg摂取している方は倍の50mgに、50mg摂取している方は100mgなど、摂取量を増やしてみましょう。
摂取量を増やす際は、1回で摂取するCBDの量を増やすのでは無く、「50mg→100mg→200mg」のように回数を2回、3回と分けて摂取量を増やすのがおすすめです。
ただ、CBDを多量に摂取すると人によっては、眠気や下痢、腹痛などの軽度の副作用が起こる可能性があるため、1500mg以上の摂取量には注意が必要です。
表記通りのCBDが含まれていない
「十分な量のCBDを摂取しているはずなのに、効果が感じられない…」そんな悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな場合は、そもそもCBD製品に表記通りのCBDが含まれていない可能性が考えられます。
実際に、オランダで過去に行われた調査では、16品中9商品に表記通りの量のCBDが含まれていなかったことが報告されています。
さらに、日本でも過去には、表記の「10分の1程度のCBD」しか含まれていベイプ製品があったこともにないことも明らかになっています。
CBD製品を購入する場合は、
- 国際的な認証を受けた第三者機関によるTHCフリーの検査が行われている
- 医師や薬剤師によって監修が行われている
などの基準を元に「信頼できるメーカー」を選ぶことを心がけましょう。
CBDを過剰に摂取している
上記で、CBDの効果が感じられない原因として「摂取量が足りていない」ことを紹介しました。
しかし、反対に「CBDを過剰に摂取している」ことも、CBDの効果が感じられない原因になる場合があります。
それには、CBDの「釣鐘効果(一定の量以上のCBDを摂取すると、逆に効果が弱まる)」と呼ばれる特徴が関係しています。
実際、2015年のマウスを用いた研究では、一定の摂取量までCBDの効果が高まったが、一定量を超えると逆に効果が弱くなったことが報告されています。
ただし、CBDによる「釣鐘効果」は、相当な量のCBDを摂取しない限り起こることはほとんど無いため、過剰に心配する必要はありません。
実際に、臨床試験で使用されているCBDの摂取量は200mgを超える場合も多々あり、それでも効果があることを示しています。
CBDが効かない場合の対処法
CBDの効果が感じられない原因には、体質や摂取量が関係していることがお分かりいただけたと思います。
では、CBDが効かない場合は、具体的にどう対処すればいいのでしょうか?
ここでは、CBDが効かない場合の対処法について詳しく解説したいと思うので、是非参考にしてみてください。
CBDの適切な摂取量を把握する
CBDの効果を高めるためには、自分にとっての適切な摂取量を把握することが重要となります。
もし、適切な量のCBDが摂取できていない場合は、摂取量が少なすぎても、多くても十分な効果が得られない可能性があります。
実際に、2019年の研究では、CBD300mgでは有意な効果が得られたのにも関わらず、150mgと600mgでは十分な効果が得られなかったことが報告されています。
そうは言っても、自身にとっての適切なCBDの摂取量を見つけることは簡単ではありません。
そのため、自分にとっての適切な摂取量を把握したい場合は、少量からCBDの摂取量を少しずつ増やすことをおすすめします。
私が監修している「ちるねる」であれば、まずは1粒(100mg)から始めて、物足りないようでしたら2〜3粒と量を増やしていくことをおすすめします。
摂取方法を変更する
CBDの吸収率は、摂取方法によって大きく異なることが分かっています。
そのため、CBDの十分な効果を感じられない場合は、他の摂取方法に変更することをおすすめします。
摂取方法ごとのCBDの吸収率は、以下の値を目安程度にご参照ください。
- 経口摂取(グミなど)吸収率:10%前後
- 舌下摂取(オイル)吸収率:20%前後
- 吸引摂取(ベイプ)吸収率:40%前後
上記からも分かるように、CBDの吸収率は「吸引摂取」が40%と最も高くなっており、「経口摂取」が10%と他に比べ低くなっています。
CBDエディブルやオイルなどで効かないと感じる場合は、ベイプなどのより吸収率の高い摂取方法を選ぶことを意識してみましょう。
ブロードスペクトラム製品を利用する
日本で合法的に利用できるCBD製品は、「アイソレート」と「ブロードスペクトラム」の2種類に種類があります。
アイソレートとは、CBD以外の大麻由来の成分を含んでいないCBD単体の製品のことです。
一方、ブロードスペクトラムとは、THC以外の大麻由来の成分(CBN・CBG・テルペンなど)を含んでいるCBD製品のことです。
このブロードスペクトラムは、上記の成分が相互作用することによって、より強い効果を期待することができます。
ただ、CBD以外の大麻由来成分はヒトにおける臨床治験のデータが少なく、安全性や有効性についてしっかりと確認されていないため、ブロードスペクトラムは安全性を重視している方にはおすすめできません。
そのため、安全性を重視したい方は、ブロードスペクトラムではなく、アイソレートを利用することをおすすめします。
CBDを摂取するタイミングに注意する
もし、あなたがCBDエディブルを利用しているなら、食後のタイミングにCBDを摂取することもおすすめです。
CBDには、脂溶性(油に溶けやすい)という性質があり、脂質の多い食事と一緒に摂取することで、より強い効果を期待することができます。
実際、2019年の研究では、CBDは空腹時に比べ、脂質の多い食事と一緒に摂取した場合は、CBDの吸収率・効果が4倍であったことが報告されています。
また、CBDオイルやカプセルなどの製品も、MCT(ココナッツ)オイルやオリーブオイルなどのキャリアオイルにCBDが配合されています。
CBDの効果を「さらに強く感じたい」・「十分に感じられない」といった場合は、脂質を意識した食事と一緒にCBDエディブルを摂取してみましょう。
吸収率の高い製品を使用する
上記で説明したように、オイルやカプセルなどのCBD製品は吸収率を高めるために、キャリアオイルにCBDが配合されています。
実はCBDは、配合されている「キャリアオイル」の種類によっても、吸収率が大きく異なることが分かっています。
キャリアオイルには、MCTオイルやヘンプオイルが利用されていますが、「オリーブオイル」が最も吸収率が高いことが分かっています。
そのため、CBDオイルやカプセルなどのCBD製品を購入する際は、成分表示表を確認することで、オリーブオイルが含まれているか確認してみましょう。
おすすめのCBDカプセル「ちるねる」
今回は、「CBDの効果を感じられない原因」や「効果を感じにくい方の特徴」について詳しく解説してきました。
CBDの効果が十分に感じられない場合は、以下のような原因があることがお分かりいただけたと思います。
- CBDの摂取量が足りていない
- CBDが体質に合っていない
- 表記通りのCBDが含まれていない
ここからは、薬剤師である私が監修を行っているCBDカプセル「ちるねる」をご紹介したいと思います。
高用量であるCBD100mgを配合
CBDカプセルである「ちるねる」は、業界で最大レベルのCBD100mgを配合しています。
一般的なCBDカプセルは、10mgまたは、25mgのCBDを配合しているものが多く、比較的多いところでも50mgまでしか配合していません。
「ちるねる」は、非常に高容量のため、これまでCBD製品で効果を実感出来なかった方に特におすすめです。
「ちるねる」を利用することで、今までにない新たなCBD体験を味わってみてください。
日本臨床カンナビノイド学会に所属している薬剤師が監修
「ちるねる」は国内で製造されているCBDカプセルであり、薬剤師である私が自ら、製造工場まで足を運んで品質管理を行っております。
もちろん、「表記通りに成分が含まれていること」や「違法物質や危険物質が混入していないこと」なども厳しくチェックしています。
そのため、安心安全にCBD製品を利用したい方は、是非一度「ちるねる」を利用してみることをおすすめします。
継続して使用できるお手頃価格
CBDは医薬品と違い、継続して使用することが重要となっています。
個人差はありますが、効果を感じられるようになるまでに数日〜数週間、継続して使用して頂くことがおすすめです。
「ちるねる」は10粒入りで4,500円とお手頃な価格となっているため、初心者の方でも長期間利用しやすくなっております。
ぜひ一度、「ちるねる」を利用して頂き、継続して使用して頂けますと幸いです。
CBD薬剤師の質問コーナー
CBDの効果はどれくらいで現れますか?
CBDの効果が現れる時間は、摂取方法によって異なることが分かっています。
摂取方法ごとの「効果が現れる時間」は、以下を目安程度にご参照ください。
経口摂取(CBDカプセル):30分〜1.5時間前後
舌下摂取(CBDオイル) :30分前後
吸引摂取(CBDベイプ) :数分〜10分前後
経皮摂取(CBDクリーム):30分〜2時間前後
上記からも分かるように、CBD効果が現れる時間は「吸引摂取」が30分前後と最も短くなっており、「経口摂取」が30分〜1.5時間前後と他に比べ長くなっています。
ただ、経口摂取は4つの中で効果の持続時間が最も長いため、最もおすすめの摂取方法となっています。
CBDにはどのような副作用がありますか?
安全性の高いCBDですが、多量に摂取することで
- 倦怠感
- 眠気
- 喉の渇き
- めまい
- お腹が緩くなる
などの副作用が現れることがあるとされています。
ただ、これらの副作用の発現確率は低く、程度も軽いです。また、摂取をやめればすぐに収まるため過剰に心配する必要はありません。
参考文献
- カンナビジオール(CBD)事前審査報告書
- WHOによるCBD批判的審査報告書 ( 2018年 )
- Pharmacodynamic effects of vaporized and oral cannabidiol (CBD) and vaporized CBD-dominant cannabis in infrequent cannabis users
- The nonpsychoactive cannabis constituent cannabidiol is an oral anti-arthritic therapeutic in murine collagen-induced arthritis
- Cannabidiol presents an inverted U-shaped dose-response curve in a simulated public speaking test
- Food effect on pharmacokinetics of cannabidiol oral capsules in adult patients with refractory epilepsy