CBDオイルは美容や健康などに効果が期待できるアイテムとして、日本でも急激に知名度が高まってきています。
しかし、最近「CBDオイルは違法である」といった情報をネットで見かけることが増えてきています。
今回は薬剤師である私が、「CBDオイルで捕まることはあるのか」ということや「CBD製品を選ぶ際のポイント」について解説したいと思います。
本記事を読むことで、安心安全にCBDオイルが利用できるようになると思うので、気になった方は是非最後までご覧ください。
CBDオイルとは?
CBDオイルとは、大麻由来の成分である「CBD」を含んだ健康補助食品のことです。
CBDオイルは、持ち運びしやすい・手軽に利用できるなどの点から、幅広い年齢層で利用されています。
ここでは、そんなCBDやCBDオイルについて簡単に解説したいと思います。
そもそもCBDとは

CBDとは、大麻草(ヘンプ)やオレンジなどの植物から抽出される「カンナビノド」という成分の1つです。
CBDが大麻草に存在する成分であることから、「CBDは危険な成分である」と考える方も一定数いらっしゃると思います。
しかし、CBDは非常に安全性が高い成分であるとされており、実際にWHO(世界保健機関)などの国際機関からも安全性の高さが認められています。
また、大麻由来の成分であるCBDですが、大麻で得られるような精神活性作用が無いことも分かっています。
最近の研究では、CBDの科学的な有用性も明らかになってきており、今後CBDが医療や美容業界で活用されることが期待されます。

CBDオイルの特徴
CBDオイルはMCT(ココナッツ)オイルやオリーブオイル・ごま油などのキャリアオイルにCBDを配合した製品です。
CBDオイルには、主に「舌下摂取」と呼ばれる摂取方法が利用されます。
舌下摂取とは、舌の裏にCBDオイルを垂らし、数秒後に飲み込む摂取方法です。
CBDオイルを舌下摂取した場合には、効果の持続時間が6時間前後、効果が出るまでの時間が30分前後であると言われています。
また、CBDオイルは効果の持続時間が他のCBD製品に比べて長いことから、睡眠のサポート目的で就寝前に利用する方が多いです。
「睡眠のサポート目的でCBDを利用したい」・「長時間効果を感じたい」といった方は是非CBDオイルを利用してみてもいいかもしれません。
CBDオイルで捕まるって本当?

CBDが大麻由来の成分であることから、もしかしたら「CBDオイルを利用すると捕まるのでは?」と考えている方は多いのではないでしょうか?
実際にネット上で、CBDオイルと検索すると「捕まる」「違法」といった言葉がでてきます。
ここでは、「CBDオイルを利用・購入すると捕まるのか」ということについて解説するので、不安を感じている方は是非参考にして頂きたいです。
CBDオイルを利用・購入しても捕まらない
結論から言うと、日本で合法に流通しているCBDオイルを利用・購入しても、違法にはなりません。
「えっ?大麻由来の成分なのに大丈夫なの?」と思う方もいるかもしれませんが、現在の日本では成分ごとの規制が採用されており、CBDは合法成分として認められています。
一方で、THCという成分は現在も明確に違法であり、含有されていれば製品ごと違法扱いとなるため注意が必要です。
つまり、THCを含まないCBDオイルであれば、安心して利用・購入できます。
大麻リキッドは捕まる

CBDオイルは合法的に使用できますが、THCを濃縮した液体である「大麻リキッド」は規制の対象となっています。
この大麻リキッドは、通常の大麻と違い使用するにあたって罪悪感が生じにくく、若い世代を中心に急速に普及しており、社会問題となっています。
大麻リキッドでの逮捕のきっかけの多くは職務質問や税関であり、所持が発覚した時点で逮捕され、刑事罰が科せられます。
大麻リキッドはCBDリキッドと見分けがつかない場合もあるため、フリマアプリなどで個人が販売している製品の購入は避けるようにしましょう。
CBDオイルで捕まる可能性がある場合
通常、CBDオイルを利用・購入したとしても捕まることはありませんが、実は特定の条件下であれば捕まる可能性があります。
ここでは、CBDオイルで捕まる可能性がある場合を3つ紹介するので、是非参考にして頂きたいです。
THCが混入していた場合

2024年12月の法改正により、CBD製品にも新たな基準が設けられ、THCの含有量が一定値を超えると違法と見なされるようになりました。
これにより、製品にわずかでも基準を超えるTHCが含まれていれば、麻薬として取り扱われる可能性があります。
基準値は製品ごとに異なり、例えば、
- CBDオイル:Δ9-THCが10ppmを超えると違法
- CBDグミ:1ppm超で規制対象
- 飲料(液体製品):0.1ppmを超えると違法扱い
となっています。
このように、製品タイプごとに明確な数値基準があるため、CBD製品の購入時には成分分析書(COA)などでTHC含有量の確認が重要です。
海外から持ち込む・海外に持っていく場合
CBDオイルに関する法律は、国によって異なるため、海外からCBDオイルを持ち込む・海外に持っていく場合は捕まる可能性があります。
まず、海外から持ち込む場合、「THCを含んでいる」CBDオイルは違法です。
海外で購入したCBDオイルを日本に持ち込む際は、COA(成分証明書)を確認して「THCフリーか」ということをチェックしましょう。
CBDオイルは以下の国々では、違法となるため注意が必要となります。
- 中国
- シンガポール
- 香港
- ベトナム
- 中央アフリカ共和国 など
例えば、香港ではCBDオイルの所持などを行った場合に、7年の禁固刑と1,500万円の罰金を課される可能性があります。
CBDオイルを海外へ持ち出す場合は、滞在先の国でCBDオイルが認められているか確認することを心がけましょう。
合成カンナビノイドが含まれている場合

合成カンナビノイドとは、化学的に合成されたカンナビノイドのことで、主に以下のものがあります。
- 10-OH-HHC
- CB9
- H4CBD
最近では、特に「H4CBD」と呼ばれる合成カンナビノイドが広く流通しており、CBDオイルにも含まれています。
これらの成分は精神活性作用があることから、「麻薬及び向精神薬取締法」によって今後規制され、違法となる可能性があります。
実際に過去には、「THCB」や「THCH」・「HHC」・「HHCP」・「HHCH」といった成分が指定薬物として規制されています。
上記で紹介した成分も現段階では合法ですが、今後規制され、その成分を含んだCBDオイルを利用した場合には捕まる可能性があります。
加えて、合成カンナビノイド自体の安全性や依存性などは明らかになっていないため、利用することはおすすめできません。
CBD製品を選ぶ際のポイント
CBDオイルやリキッドで捕まるリスクを下げるためには、安全性の高いCBD製品を利用することが重要となります。
ここでは、安全性の高いCBD製品を選ぶ際のポイントを2つご紹介したいと思います。
第三者機関の検査の有無を確認する

実は、CBD製品に記載されている原材料名を確認するだけでは、CBD製品の違法性を確かめることはできません。
なぜかというと、原材料名は製造業者自らが作成できるので、客観的な安全性が保証される訳ではないからです。
そのため、CBD製品を安全に購入するためには、第三者機関の検査が行われているか確認することが重要です。
第三者機関とは、大学や研究所などの検査機関のことであり、
- THCなどの違法・危険物質が混入していないか
- 表記通りのCBDが製品に含まれているか
などの検査が行われています。
第三者機関の検査が行われると検査済証が付与されるので、CBD製品を購入する際に検査済証が付与されているかどうか確認しましょう。

薬剤師や医師などの監修を受けているブランドを選ぶ
CBD製品を購入するときは、薬剤師や医師などの専門家の監修を受けているブランドを選びましょう。
一般的な医薬品と違い、CBD製品は原料さえ手に入れば個人でも製造できます。
実際、最近ではフリマアプリやSNS上では個人が製造した粗悪なCBD製品が販売されています。
そんな中、薬剤師や医師などの専門家が監修している製品は、専門家が製造過程を確認している可能性があるので、安全性が高い傾向があります。
下記で紹介している「ちるねる」も、薬剤師の私が監修しており、工場まで直接足を運んで安全性を確認しています。
薬剤師監修のCBDカプセル「ちるねる」
今回は「CBDオイルで捕まるのか」ということや、「CBD製品を選ぶ際のポイント」について解説させて頂きました。
日本で認可されているCBDオイルを利用・購入したとしても捕まらないことがお分かり頂けたと思います。
ここでは、薬剤師の私が商品化した「ちるねる」をご紹介したいと思いますので、是非チェックしてみてください。
安心の国内製造
現在、日本では様々なCBD製品が流通していますが、中には海外の工場で製造されたCBD製品もあります。
国内で製造されたCBD製品と違い、海外の工場で製造された製品は「THC」が微量に混入している可能性がゼロではありません。
その点、「ちるねる」は安全性の高い国内の工場で製造が行われています。
さらに、薬剤師である私自身が国内の製造工場まで足を運び、製造過程を確認しているので、品質や安全性において強い自信があります。
実際に、その安全性の高さから、「ちるねる」はカンナビノイド医療 患者会(PCAT)に所属している患者さんにも利用して頂いております。
「安全性の高いCBD製品を利用したい」・「高品質なCBD製品を利用したい」といった方は、是非「ちるねる」を利用してみてください。

業界トップレベルの高用量CBD100mgを配合
「CBDの十分な効果が感じられない…」といった悩みを抱えている方はいませんか?
あなたがそのような悩みを抱えているなら、「ちるねる」は魅力的な商品といえるでしょう。
なぜかというと、「ちるねる」は、カプセル1粒当たりに100mgという高用量のCBDが配合されているからです。
これまでに、他のCBD製品で十分な満足を得られなかった方でも、「ちるねる」を利用した方の多くは継続的にご愛用頂いております。
実際に「ちるねる」を利用頂いた方からも「今までに感じたことがない満足感を得ることができた」という声を多数頂いております。
「高濃度のCBD製品を利用したい」・「現状のCBD製品に満足できていない」といった方は「ちるねる」を利用していることをおすすめします。
オリーブオイル配合
「ちるねる」では、キャリアオイルとして「エキストラバージンオリーブオイル」を使用しています。
これは、オリーブオイルがCBDと非常に相性が良く、体内への吸収効率を高める働きがあるとされているためです。
「より深いリラックスを求めている方」や「しっかりと効果を実感したい方」にこそ、一度お試しいただきたい製品です。
PCAT(カンナビノイド医療医療患者会)とは

おうめ薬局と薬剤師・荒川快生はCBD100mgカプセルの提供等を通じてPCAT(カンナビノイド医療患者会)の活動を応援しています。
CBD薬剤師の質問コーナー
水溶性CBDとは?
水溶性CBDとは、水に溶ける性質を持っているCBDのことで、主にリキッドやパウダー製品として販売されています。
水溶性CBDの最大のメリットは、通常のCBDよりも吸収率が高い・即効性があるなどがあります。
2019年の研究では、「CBDオイルの製剤」と「水溶性CBDの製剤」をラットに投与し、生体吸収率を比較する実験が行われました。
その結果、水溶性CBDは、通常のCBDに比べて生体吸収率が65%高く、血中濃度が最大になるまでの時間が3分の1であったことが報告されました。
上記のことから、
- CBDの効果を高めたい
- CBDの効果をすぐに感じたい
- 飲み物と一緒にCBDを摂取したい
などという方には、水溶性CBDがおすすめです。
ヘンプオイルとは何ですか?
ヘンプオイルとは、大麻草の種子から抽出されるオイルのことで、美容や健康に良いことから注目を集めています。
ヘンプオイルは、栄養価が非常に高いことから「スーパーフード」とも呼ばれています。
- 必須脂肪酸(オメガ3・オメガ6脂肪酸)
- ビタミン(ビタミンE・ビタミンA・ビタミンCなど) ・ミネラル(亜鉛・鉄分・マグネシウム)
- 食物繊維
などの成分が含まれています。
また、大麻草の種子のみを使っているため、CBDなどのカンナビノイドを含んでいない場合が多くなっています。
CBDオイルとヘンプオイルは、全く違うものなので、購入する際は注意が必要です。
参考文献
