CBD製品に含まれるテルペンとは?効果や種類・違法性を薬剤師が徹底解説

近年日本では、天然成分である「CBD」を含んだオイルやリキッド・カプセルなどの製品が多く販売されています。

そんなCBD製品ですが、Amazonや楽天などの商品ページを見てみると、「テルペン配合」や「テルペンがリッチ」といった文言が記載されていることがあります。

今回は薬剤師である私が、そんな「テルペンとはどういった成分か」ということや、「大麻に含まれるテルペンの効果」について解説したいと思います。

本記事を読むことで、「CBD商品に含まれるテルペンがどんな成分か」ということが完璧に理解できると思うので、是非最後までご覧ください。

この記事でわかること・テルペンとはどういった成分か
・大麻に含まれるテルペンの効果
・テルペン×CBDのメリット・デメリット

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そもそもCBDとは?

CBDとは、カンナビジオールの略称であり、大麻草の成熟した茎や種子から抽出される「カンナビノイド」という成分の1つです。

CBDが大麻草に含まれる成分であることから、皆さんの中にも「危険」・「違法」といったイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか?

しかし、CBDは過去の研究から安全性が高いことが分かっており、WHO(世界保健機関)にも、安全性が認められています。

また、厚生労働省の発表でも、CBDは「大麻取締法」で規制されている「大麻」には該当しないことが明言されており、日本でも合法的に利用することができます。

ちなみに、危険性や違法性があるとされている大麻由来の成分は「THC」であり、CBDとは全く違う成分なので憶えておきましょう。

テルペンとは?

テルペンとは、オレンジや大麻草などの植物に含まれる「芳香成分」のことで、現時点では2万種類以上のテルペンが確認されています。

CBDの原料である大麻草には、主に以下の8種類のテルペンが含まれており、それぞれに異なった効果が期待されています。

  • α-ピネン
  • d-リモネン
  • α-フムレン
  • β-カリオフィレン
  • β-ミルセン
  • リナロール
  • α-ビサボロール
  • グアイオール

また、ごく稀にテルペンは「違法である」と勘違いされている方もいらっしゃいますが、もちろん合法のため心配する必要はありません

近年、テルペンは食品添加物や香水・アロマテラピーなどに多く用いられており、様々な健康問題への有用性についても研究が行われています。

大麻に含まれるテルペンの効果

ここまでの説明から、「テルペンがどういった成分か」ということがお分かり頂けたと思いますが、テルペンにはどのような効果が期待されているのでしょうか?

ここでは、大麻草に含まれる8種類のテルペンの効果について詳しく解説するので、是非最後までご覧ください。

α-ピネン

α-ピネンとは、大麻に含まれる種類のテルペンの1つであり、大麻以外に松やオレンジ・ヒノキなどの植物にも含まれています。

似た化合物の中に「β-ピネン」と呼ばれるものもありますが、大麻に多く含まれているのは「α-ピネン」のほうです。

α-ピネンは過去の研究から、「リラックス作用」や「抗菌作用」・「抗炎症作用」などが期待されており、医療業界からも注目を集めています。

また、研究段階ではありますが、α-ピネンには、記憶力に関わる酵素である「アセチルコリンエステラーゼ」の作用を阻害する働きがあり、記憶力を改善する効果があると言われています。

これらの効果を得たいといった方は試しに、α-ピネンが含まれているCBD製品やアロマを利用してみてはいかがでしょうか。

d-リモネン

d-リモネンは大麻に含まれるテルペンの1種であり、レモンやライム・柚子などの柑橘系にも多く含まれています。

d-リモネンは過去の動物実験や臨床試験の結果から、

  • 抗不安・抑うつ効果
  • 抗菌効果
  • 抗腫瘍効果
  • 健胃効果
  • 円形脱毛症の抑制

などの効果が期待されています。

中でも、d-リモネンの「抗不安・抗うつ効果」は注目されており、人体に対しても効果を示したことが明らかになっています。

実際に1995年の研究では、d-リモネンが豊富な柑橘系の匂いのする環境で過ごした12人のうつ病患者は、うつ病の症状が改善したことが示唆されています。

さらに、この研究では12人中9人のうつ病患者は、抗うつ薬を利用する必要が無くなったことも明らかになっています。

α-フムレン

α-フムレンは、大麻草に含まれる主要なテルペンの1つで、大麻以外でもホップや香草・高麗人参にも含まれています。

α-フムレンは土のような匂いがすると言われており、産業用途では殺虫剤としても利用されています。

この成分は過去の研究から、「抗炎症作用」や「抗菌作用」・「抗腫瘍作用」・「食欲抑制作用」が期待されています。

中でも、α-フムレンの「抗炎症作用」は特に研究が進んでおり、医療業界などからも注目を集めています。

実際に2007年の研究でも、α-フムレンは抗炎症作用のあるステロイド薬と同レベルで、マウスの炎症を軽減したことが報告されました。

この研究は動物実験レベルではありますが、α-フムレンの炎症性疾患に対する治療効果の可能性を示唆しており、今後の更なる研究に期待が高まります。

β-カリオフィレン

β-カリオフィレンとは、大麻や黒胡椒・クローブなどに含まれているテルペンの1つであり、ウッディでスパイシーな甘い香りがすると言われています。

β-カリオフィレンは、

  • 抗炎症作用
  • 鎮痛作用
  • 不安や落ち込みの軽減
  • 抗菌作用

などの効果が期待されており、人体に存在する「CB2 受容体」に作用することが明らかになっています。

また、2022年の近畿大学の研究では、β-カリオフィレンには強い血管保護作用があるとの報告もされています。

これらの効果を得たいといった方は試しに、β-カリオフィレンが含まれているCBD製品やアロマを利用してみてもいいかもしれません。

β-ミルセン

β-ミルセンとは、大麻やマンゴー・ミント・バジルに含まれるテルペンの1つであり、ハーブやクローブに似た香りがすると言われています。

β-ミルセンは動物実験や臨床試験の結果から、「鎮痛作用」や「安眠効果」・「抗炎症作用」・「抗変異原性効果」などが期待されています。

β-ミルセンの中で最も一般的に知られている効果は「安眠効果」であり、安眠目的でβ-ミルセンを含んだアロマを利用している方もいらっしゃいます。

また、ミルセンには「α-ミルセン」と「β-ミルセン」の2種類がありますが、単に「ミルセン」というとβのほうを指すことが多いです。

リナロール

リナロールとは、ラベンダーの香りの主成分で、大麻草や柑橘類・ローレル・ローズウッドなどにも含まれています。

この成分は過去の研究から、

  • 強い鎮静作用
  • 殺菌作用
  • 鎮痛作用
  • 抗不安作用
  • 免疫の働きを高める

などの効果が期待されています。

また、リナロールはアロマセラピーでは、抑うつを改善する目的として使用されることもあります。

リナロールを利用してみたい方は、リナロールを含んだCBD製品やアロマ・化粧品を利用してみましょう。

α-ビサボロール

α-ビサボロールとは、大麻草やカモミール(和名:カミツレ)の花からとれる精油に含まれるテルペンのことです。

α-ビサボロールは炭素数15からなる、「単環式セスキテルペン」と呼ばれる化合物であり、水に溶けにくく、アルコールに溶けやすいという性質をもっています。

また、この成分は美容や健康にも役立つ成分であり、これまでの研究から、

  • 抗炎症作用
  • メラニン抑制作用
  • 抗酸化作用
  • シワ改善作用
  • 静菌作用

などの効果が期待されています。

最近では、α-ビサボロールを含む化粧水や美容液・乳液なども販売されているので、気になった方は是非チェックしてみてください。

CBDの美容に対する効果について詳しく知りたい方はこちら

グアイオール

グアイオールとは、大麻草やひのき・松などに含まれるテルペンの1つであり、松やバラのような香りがすると言われています。

実はグアイオールは、上記で紹介したテルペンに比べて、CBD商品に使用されることは多くありません

また、この成分は「抗酸化作用」や「抗菌作用」・「抗炎症作用」が期待されているので、気になった方は、CBD製品を購入する前に成分表示を確認してみてください。

テルペン×CBDのメリット・デメリット

大麻に含まれるテルペンの効果がお分かり頂けたと思いますが、テルペンとCBDを併用することにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

ここでは、テルペンとCBDを併用する際のメリットとデメリットについて解説したいと思います。

テルペン×CBDのメリット

テルペンとCBDを併用するメリットとしては、「アントラージュ効果」を得られることが挙げられます。

アントラージュ効果とは、CBDとその他のカンナビノイドやテルペンなどが相互に作用しあって効果を数倍にも高めることです。

そのため、上記で紹介した複数のテルペンをCBDと一緒に摂取することで、お互いの効果を最大化することが可能となります。

また、特に「ミルセン」と「β-カリオフィレン」は、CBDとの親和性が高いことが分かっており、CBDの効果を高めることが期待されています。

CBDの強い効果を体感したいといった方は、CBD以外のカンナビノイドやテルペンを含むCBDアイテムを利用することがおすすめです。

テルペン×CBDのデメリット

テルペンとCBDを併用するデメリットとしては、「アレルギー反応が起こる」・「過敏症が起こる」といったことが挙げられます。

比較的安全性の高いテルペンですが、実は人によっては摂取することで、アレルギー反応を示す可能性があります。

特に、乾燥した花粉や柑橘類の皮に含まれる「d-リモネン」は、アレルギー反応を引き起こしやすいとされているため注意が必要です。

また、テルペンを使用することで、皮膚や粘膜に過敏症の症状が現れることもあります。

中でも、「α-ピネン」や「カンフェン」などのテルペンは、皮膚に触れるとかぶれやかゆみを引き起こすことがあるとされています。

テルペンによって起こる「アレルギー」や「過敏症」を避けたい方は、CBD製品を購入する際にテルペンが配合されていないことを確認しましょう。

安全性ならCBDアイソレートがおすすめ

上記でも説明したように、テルペンには「アレルギー反応が起こる」・「過敏症が起こる」といったデメリットが挙げられます。

そのため、皆さんの中にも、「安全性が大事だから、テルペンを含んだCBD製品を利用したくない…」といった方が一定数いるのではないでしょうか?

もしあなたが、そのような考えを持っているなら、CBDアイソレートを利用してみることがおすすめです。

CBDアイソレートとは、純粋な「CBD」のみを含んだ製品のことであり、テルペンやカンナビノイドなどの他の大麻由来の成分は含まれていません。

この製品はCBDのみを含んでいるため、安全性が高く、安全性を重要視している方でも安心安全に利用することができます。

下記では、アイソレートカプセルである「ちるねる」を紹介しているので是非チェックしてみてください。

CBDのアイソレートについて詳しく知りたい方はこちら

CBDアイソレートカプセル「ちるねる」

今回は、「テルペンがどういった成分か」ということについて解説しました。

テルペンとは、オレンジや大麻草などの植物に含まれる「芳香成分」のことであり、大麻草には、

  • α-ピネン
  • d-リモネン
  • α-フムレン
  • β-カリオフィレン
  • β-ミルセン
  • リナロール
  • α-ビサボロール
  • グアイオール

などの8種類のテルペンが含まれていることがお分かり頂けたと思います。

ここでは、薬剤師の私が商品化したCBDカプセル「ちるねる」をご紹介します。

薬剤師が監修

皆さんの中に、「品質や安全性の低いCBD製品は利用したくない…」といった方はいらっしゃいませんか?

もしあなたが、そのような考えを持っているなら、「ちるねる」は非常に魅力がある製品と言えるでしょう。

「ちるねる」は、薬剤師である私自らが製造過程を厳しくチェックしており、品質や安全性の高さ、製品満足度に強い自信があります。

実際に、この製品は品質や安全性などの満足度の高さから、「カンナビノイド医療 患者会」に所属している患者さんにも利用して頂いております。

「ちるねる」は、Amazonや公式サイトから購入できるので是非チェックしてみてください。

業界トップレベルのCBD「100mg」を配合

「ちるねる」は、「現状のCBD製品に満足できていない…」といった方に非常におすすめとなっております。

なぜなら、「ちるねる」には、カプセル1粒に「100mg」という高用量のCBDが配合されているからです。

実際に「ちるねる」の利用者からは、「高い満足感を得ることができた!」というお声を頂いております。

「今使っているCBD製品に満足できていない…」という方は一度「ちるねる」を使用してみることをおすすめします。

 新発売!CBDカプセル「ちるねる(オリーブオイルVer.)」

「ちるねる(オリーブオイルVer.)」は現在販売されている「ちるねる」と違い、キャリアオイルにオリーブオイルを利用しています。

オリーブオイルはCBDと非常に相性が良いことが分かっており、一緒に摂取することで吸収率を高めると言われています。

さらに、、現在販売されている「ちるねる」と同様に、カプセル1粒にCBDを100mg配合しており、高い満足感を得ることも期待できます。

  • 今までにない満足感を実感したい
  • 安全性の高いCBD製品を利用したい
  • 1回で高用量のCBDを摂取したい

といった方は是非ご利用ください!

お客様の声

PCAT(カンナビノイド医療患者会)とは

おうめ薬局と薬剤師・荒川快生はCBD100mgカプセルの提供等を通じてPCAT(カンナビノイド医療患者会)の活動を応援しています。

参考文献

>おうめ薬局は、あなたのかかりつけ薬局です!

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