2023年11月4日、合成カンナビノイドの「HHCH」を含む「大麻グミ」を食べた男女が救急搬送される事件が起こりました。
この事件の詳細は11月中旬に報道され、2023年12月上旬からは「HHCH」が「指定薬物」として規制されました。
そんな中、近年「10-OH-HHC」や「CB9」・「CRDP」と呼ばれる成分や化合物が急激に注目を集めていることをご存じでしょうか?
今回は薬剤師である私が、上記の成分や化合物の「特徴」や「安全性」・「違法性」を詳しく解説したいと思います。
また、現在X(旧Twitter)・Instagramにて、CBDを含む大麻成分に関する情報をエビデンスを基に発信しているので、是非チェックしてみてください!
10-OH-HHCとは?
皆さんは、楽天市場などの大手ポータルサイトで、「10-OH-HHC」と呼ばれる成分が注目を集めていることをご存じでしょうか?
日本ではここ最近、彗星のごとく現れた「10-OH-HHC」ですが、実は製造元のアメリカでは、2023年3月頃から、既に市場に流通していました。
ここでは、そんな「10-OH-HHC」の「特徴」や「安全性・違法性」なのかということを詳しく解説したいと思います。
10-OH-HHCの特徴
「10-OH-HHC」は、「CBD」や「THC」などの「カンナビノイド」とは、全く異なる名前で異彩を放っていますが、どういった成分なのでしょうか?
結論から言うと、この「10-OH-HHC」とは、2022年に指定薬物として規制された「HHC」の代謝物質となっています。
代謝物質とは、ある「物質」が体内で「代謝」によって変化させられた物質のことで、カンナビノイドは、肝臓に存在する「CYP450」という酵素によって形を変えるとされています。
つまり、「10-OH-HHC」は「HHC」を摂取した後に、肝臓の「CYP450」によって構造が変化した物質のことです。
ただ、現在日本で流通している「10-OH-HHC」は、実際に体内で代謝されたものではなく、人工的に製造されたものとなっております。
10-OH-HHCの安全性
皆さんの中に、「10-OH-HHCは安全性の観点から見て、摂取しても大丈夫なの?」と不安をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
結論から言うと、現段階で「10-OH-HHC」に関する研究や実験は殆ど行われていないため、CBDのように安全性は明らかになっていません。
ただし、過去の事例から見る限り、「10-OH-HHC」のような人工的な成分の安全性は高くなく、過剰に摂取することで健康被害を引き起こすことが考えられます。
実際に「THCH」を化学合成することで製造されていた「HHCH」も摂取することで、「吐き気」や「嘔吐」などの副作用を引き起こし、搬送されるといった事件が起きていました。
「10-OH-HHC」も「HHCH」と必ずしも同様に、摂取することで健康被害を引き起こす訳ではありませんが、可能性はゼロではないため、摂取することはあまりおすすめできません。
10-OH-HHCの違法性
「HHC」が過去に規制された成分であることから、「違法なのでは?」と思うかもしれませんが、実を言うと、「10-OH-HHC」は2024年2月の時点では違法ではありません。
ただし、この「10-OH-HHC」は、今後どこかの機会で規制される可能性が非常に高いと考えられます。
なぜなら、「10-OH-HHC」には、現在規制されている「THC」や「THCH」・「HHCH」などの成分と同様に「精神活性作用」があるからです。
実際に、これまでの日本の規制の傾向としても、精神活性作用を持つ「カンナビノイド成分」を指定薬物として規制しています。
また、「10-OH-HHC」は、ドラッグテストで行われる「尿検査」でも、陽性反応を示し、最悪の場合逮捕される可能性があるため、あまり利用することはおすすめできません。
CB9とは?
2023年12月に「HHCH」が規制されて以降、「10-OH-HHC」の他にも注目されている成分として「CB9」が挙げられます。
この成分も、最近では「10-OH-HHC」と同様に、楽天市場などの大手ポータルサイトで流通しています。
ここでは、そんな「CB9」の「特徴」や「安全性・違法性」・「効果」などについて現時点で分かる内容を解説したいと思います。
CB9の特徴
CB9は、CBDやTHCなどの通常のカンナビノイドと違い、大麻草内の複雑な化学反応によって生成される成分であると考えられています。
この成分は「精神活性作用」があると考えられていますが、構造は同じく精神活性作用がある「THC」や「HHC」と異なり、「CBD」や「H4CBD」と近いとされています。
また、CB9には「HPLC(高速液体クロマトグラフィー)分析法」でも検出することが難しいといった特徴があります。
「HPLC(高速液体クロマトグラフィー)分析法」とは、大麻成分の組成を分析する際に利用される分析法のことであり、製品に含まれる成分やその含量を正確に決定することができます。
そのため、一般に流通している「CB9」を含有している製品も、表記通りの「CB9」を含有していない可能性もあるため注意が必要となります。
CB9の安全性と違法性
ここでは、「CB9」の安全性・違法性の2つの観点から解説したいと思います。
まず、安全性の観点から説明すると、「CB9」も「10-OH-HHC」と同様に研究の数が少ないため、安全性や副作用は明らかになっていません。
そのため、「CB9」を過剰に摂取することで、重篤な健康被害を引き起こす可能性もゼロではないため、利用する場合は注意が必要です。
稀に、インターネット上で「CB9には危険性が無い」といった情報を目にすることがありますが、信憑性は皆無のため、鵜呑みにしないようにしましょう。
次に、違法性の観点から説明すると、2024年2月時点では「CB9」には違法性はありません。
ただし、この成分は精神活性作用があるため、「10-OH-HHC」と同様に今後規制される可能性は非常に高いと考えられます。
CB9の効果
インターネット上では、「CB9」には、
- ストレスや不安の軽減
- 痛みや炎症の緩和
- 睡眠の質の改善
- 食欲増進
などの効果があると断言している情報が多く見受けられますが、「CB9」の研究は殆ど行われていないため、どのような効果があるかは分かっていません。
そのため、上記の効果が「CB9」を摂取することで得られると、鵜呑みにしないよう注意しましょう。
また、上記の効果は「CBN」や「CBG」などを摂取することで得られるため、効果を実感したい方は、これらのカンナビノイドを利用することをおすすめします。
CRDPとは?
CRDPとは、大麻由来の成分を含んだ化合物のことであり、一般的にベイプリキッドとして販売されています。
ここでは、「CRDP」がどういった化合物なのかということを解説したいと思うので、気になった方は是非チェックしてみてください。
CRDPの特徴
CRDPは「カンナビノイド成分」を含んだ化合物のことで、「CRD」と呼ばれる大麻由来の抽出物と「HHCP」を混ぜ合わせることで製造されます。
CRDとは、複数のカンナビノイド(CBD・CBG・CBC・CBTなど)を含んだ半個体の抽出物であり、「結晶化しない」という特徴があります。
結晶化とは、カンナビノイドを含んだ液体が固まる現象のことであり、高濃度のCBDリキッドなどに多くみられます。
一方、HHCPとは、半合成カンナビノイドの1つで、THCPと呼ばれる成分を「水素化」することで製造されます。
半合成カンナビノイドとは、大麻草に少量含まれている成分を化学的に合成した化学物質のことです。
このように、CRDPは上記で紹介した「10-OH-HHC」・「CB9」「THCM」と違い、「CRD」と「HHCP」を組み合わせた化合物となっています。
CRDPの安全性と違法性
皆さんの中に、「CRDPの安全性や違法性はどうなの?」と疑問を感じている方はいらっしゃいませんか?
ここでは、CRDPを「安全性」・「違法性」の2つの観点から解説したいと思います。
まず、安全性の観点から言うと、CRDPの安全性は高くないと考えられています。
なぜなら、過去に「CRDP」に含まれる「HHCP」を摂取し、「動悸」や「嘔吐」などを起こして救急搬送された事例が複数件起きているからです。
次に、違法性の観点から言うと、「CRDP」には違法性があり、現時点では利用することができません。
なぜなら、「CRDP」に含まれる「HHCP」が2024年の1月「指定薬物」として規制され、利用することができないからです。
仮に「CRDP」を所持していた場合、3年以下の懲役、もしくは300万円以下の罰金に処される可能性があるため、廃棄することをおすすめします。
10-OH-HHC・CB9は使用しても大丈夫?
皆さんの中に、「10-OH-HHC・CB9を使用しても大丈夫なの…」といった考えをもっている方はいませんか?
ここでは、「10-OH-HHC・CB9を使用しても大丈夫なのか」といったことを解説したいと思うので、使用・購入を考えている方は最後までご覧ください。
10-OH-HHC・CB9の使用はおすすめできない
結論から言うと、「10-OH-HHC」・「CB9」の使用・購入はおすすめできません。
上記でも説明したように、「10-OH-HHC」・「CB9」は安全性・副作用が明らかになっていないため、人体に対して重篤な副作用を引き起こす可能性もゼロではありません。
また、「10-OH-HHC」・「CB9」を含む製品は、主に個人業者によって「SNS」や「フリマ上」で多く販売されているため、粗悪な製品である可能性が高いと言えます。
個人業者が販売する粗悪な製品には、「違法物質」や「危険物質」などが含まれている可能性があり、健康被害を発生させることが考えられます。
これらのことから、「10-OH-HHC」・「CB9」を含む製品を使用することはできるだけ避けることをおすすめします。
安全性ならCBDアイソレートがおすすめ
皆さんの中に、「安全性を重視したいから、10-OH-HHC・CB9を含む製品は利用したくない…」といった考えの方も多いのではないでしょうか?
もしあなたが、そのような考えをお持ちなら、「CBDアイソレート」を使用することがおすすめとなります。
CBDアイソレートとは、安全性が高い成分である「CBD」のみを含んだCBD製品で、「10-OH-HHC」・「HHCP」などの安全性が不明確な成分はふくまれていません。
また、この種類の製品は他の大麻由来の成分を含んでおらず、CBDのみを含んでいるため、安全性が非常に高く、安全性を重視している方も安心して利用できます。
下記では、薬剤師の私が製造した、カプセルタイプのCBDアイソレートである「ちるねる」をご紹介しているので是非チェックしてみてください。
CBDアイソレート「ちるねる」
今回は、「10-OH-HHC」や「CB9」・「CRDP」の「特徴」や、その「安全性や違法性」について解説しました。
「10-OH-HHC」や「CB9」は安全性が明らかになっておらず、違法性が無いことがお分かり頂けたと思います。
また、「CRDP」は違法性があり、現在は利用することができないこともお分かり頂けたと思います。
ここでは、薬剤師が監修しているCBDアイソレート「ちるねる」をご紹介します。
安心安全の国内製造
海外の工場で製造された「オイル」や「グミ」・「リキッド」などのCBD製品は、「THCなどの違法成分」が含まれている可能性があります。
今回ご紹介する、CBDアイソレート「ちるねる」は、国内の工場で製造されていて、「THCなどの違法成分」が含まれている心配がありません。
また、「ちるねる」は薬剤師である私が、工場の「衛生面」や「安全性」を厳しくチェックしており、第三者機関による検査も行われております。
安全性の高いCBD製品を利用したい方は、アイソレート「ちるねる」をご利用してみてはいかがでしょうか。
手に取りやすいお手頃価格
CBD製品は安価なものは数千円から、高価なものは数万円ほどで販売されています。
「ちるねる」は他社の「CBDカプセル」に比べ、CBDを必要とする人のため、手に取りやすいお手頃価格で販売をしております。
この製品は、CBD1mgの値段が「4.5円」であり、他社の製品と比べ、業界トップのコストパフォーマンスとなっています。
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対象は、「ちるねる(オリーブオイル.Ver)」で、単品の購入に比べて、「最大3,500円」お得に購入することができます!
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