近年、日本でも多くの業者で販売されているCBD原料。
そんなCBD原料ですが、どういったものを仕入れれば良いか分からないという悩みを抱えた方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そのような悩みを抱える事業者様に向けて、CBD原料を仕入れる際の6つのポイントを解説したいと思います。
記事の後半では、ポイントを全て満たしたCBD原料もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!
そもそもCBD原料、CBN原料とは?
CBD・CBN原料はCBD製品の製造に使用されるCBD・CBNのことを指します。
CBD(カンナビジオール)とは、ヘンプ(大麻草)に含まれるカンナビノイドと呼ばれる成分の1つです。
また、ヘンプに含まれる微量のカンナビノイドをレアカンナビノイドといい、CBN(カンナビノール)はこれに当たります。
原料は製造方法によって、ブロードスペクトラムとアイソレートに分類することができます。
ブロードスペクトラムはヘンプを蒸留し、THCを分離することで製造され、アイソレートはブロードスペクトラムからCBD・CBNのみを分離して製造されます。
ただ、2024年12月の法改正以降、カンナビノイドを含むブロードスペクトラムは法律に準拠して生成することがほぼ不可能なため、利用することが実質的にできません。
CBD原料・CBN原料を仕入れる際の6つのポイント
ここでは、CBD原料・CBN原料を仕入れる際の6つのポイントを解説します。
「CBD・CBN原料の購入を検討している」といった事業者様はぜひチェックしてみてください。
ヘンプ農場の管理体制が整っている

ヘンプ農場の管理体制は、CBD原料の安全性や品質を左右する重要な要素といえます。
管理体制が整ったヘンプ農場では、「土壌検査」や「農業投入物の管理」・「水質管理」・「環境モニタリング」など不純物の除去対策が実施されます。
一方で、管理体制が不十分なヘンプ農場では、これら不純物除去の対策が徹底されていない可能性があり、有害物質がCBD原料等に混入するリスクが高まります。
例えば、土壌検査が行われていない場合、重金属や農薬が土壌に残留していたとしても気づかず、そのままヘンプに吸収されてしまいます。
こうした有害物質は、最終的にCBD原料に混入し、その原料を使用した製品の品質や安全性を大きく損なう原因となりかねません。
管理体制の信頼性を確認するためには、原料元のヘンプ農場が医薬品の原料栽培に関する国際基準である「GACP」の認証を取得しているかを確認しましょう。
※GACPは、Good Agricultural and Collection Practiceの略。
トレーサビリティが確保されている
トレーサビリティとは、原料の生産から加工・流通・販売に至るまでの全過程を追跡・記録し、確認できる仕組みを指します。
CBD原料におけるトレーサビリティはヘンプ農場での栽培履歴から、収穫・抽出・検査・輸送に至るまでの全工程を可視化することを意味します。
これにより、単なるCOA(分析証明書)だけでは分からない生産から供給までのプロセス全体の品質が保証されます。
例えば、ヘンプ農場からのトレーサビリティが確保されているCBD原料では、土壌検査・農薬管理・水質検査などの栽培記録が開示されるため、有害物質の混入リスクがないことが証明されます。
一部の業者ではCOAを偽造している場合もあるため、必ずトレーサビリティが確保されたCBD原料を選ぶようにしてください。
安全性の高い抽出方法が利用されている

原料を仕入れる際、どの抽出方法が利用されているか確認することも重要なポイントとなります。
CBDなどのカンナビノイド成分は、大麻草から抽出する際に以下の4種類の抽出方法が用いられます。
- アルコール抽出
- CO2超臨界抽出法
- オリーブオイル抽出
- RSO(リックシンプソンオイル)
これらの抽出方法は使用する溶剤や抽出プロセスによって、安全性や品質に大きな違いがあると言われています。
特に、「アルコール抽出」と「CO2超臨界抽出法」は他の抽出方法に比べて安全性が高く、純度の高いCBD成分を抽出できる方法として評価されています。
適合基準を満たした工場で製造されている
CBD原料を仕入れる際のポイントとして、「適合基準を満たした工場で製造されている」ことも挙げられます。
なぜなら、CBD原料の品質や安全性は「どのような工場で、どのような基準で製造されたか」によって大きく左右される場合があるからです。
適合基準を満たした工場で製造されたCBD原料であれば品質・安全性・信頼性が保証されるため、事業者様も安心して取り扱うことができます。
具体的な適合基準としては、以下が代表的です。
- AIB International:食品安全、品質管理、製造プロセスの監査・認証の国際基準
- HACCP:食品の安全を確保するための衛生管理基準
CBD原料の仕入れを検討する事業者様は、仕入れをするCBD原料が上記のような適合基準を満たした工場で製造されたかを確認するようにしてください。
厚生労働省指定の検査機関からCOA(分析証明書)を取得している

2024年12月12日「大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法」に関する法律が改正され、THCに対する取締りが厳格化されました。
これに伴い、法改正前よりも厳密なCOA(分析証明書)の取得が求められるようになっています。
そのため、厚生労働省指定の検査機関からCOAを取得しているCBD原料であることが、安全性と法令遵守を証明する重要な要件となります。
ちなみに、厚生労働省指定の検査機関には以下の8つがあります。
- 株式会社日本CBD分析センター 昭和大学薬学部
- ネオサイエンス株式会社
- 三重大学 神事・産業・医療用大麻研究センター
- 立命館大学薬学部株式会社ダイセル ライフサイエンス製品営業部
- Anresco Laboratories
- Eurofins Food Chemistry Testing US Madison USA
- KCA Laboratories LLC
- 宁波海关技术中心 Ningbo Customs District Technology Center
また、上記のような検査機関では、危険物質が原料に混入していないかも厳格に検査しており、原料の客観的な安全性が保証されます。
このように、法律・安全性の観点から、厚生労働省指定の検査機関からCOA(分析証明書)を取得していることはCBD原料を仕入れる際のポイントと言えます。
医師や薬剤師などの専門家から監修を受けている
医師や薬剤師などの専門家から監修を受けているCBD原料は成分の正確性、安全性などが専門的な視点で評価されているため、信頼性が高いと言えます。
現状、多くのCBD原料は医師や薬剤師などの専門家による監修を受けておらず、COA(分析証明書)の記載内容や成分の正確性が十分に確認されていない可能性があります。
その結果、表示成分と実際の成分に差異があったり、重金属や農薬などの有害物質が含まれているリスクが考えられます。
そのため、安全性と品質の観点では、CBD原料を仕入れたいと考えている事業者様にとって専門家からの監修を受けていることは重要と言えます。
ポイントを全て満たした株式会社慶事会のCBD原料
ここまでの説明から、CBD原料を仕入れる際の6つのポイントがお分かりいただけたと思います。
実は、弊社「株式会社慶事会」のCBD原料は、これまでに解説した6つのポイントをすべて満たした原料となっています。
「CBD・CBN原料の購入を検討している」といった事業者様は、ぜひ弊社の原料の利用をご検討ください。
厳正な管理体制の農場にてヘンプを栽培

弊社の提携先の農場では、厳重な品質管理体制でヘンプを栽培しており、CBD原料もそれらのヘンプのみを使用して製造されています。
提携農場は医薬品の原料栽培に関する国際基準である「GACP」の基準を満たしています。
これにより、以下のような徹底した不純物除去対策が行われています。
- 土壌検査
- 農業投入物の管理
- 水質管理
- 環境モニタリング
そのため、弊社のCBD原料は不純物の混入リスクを最小限に抑えた、安全かつ高品質な原料となっています。
ヘンプ農場からトレーサビリティを確保
弊社では、アメリカのカリフォルニア産のCBD原料を取り扱っています。
このCBD原料は、日本で唯一ヘンプ農場からのトレーサビリティを確保している原料です。
薬剤師の私「荒川快生」がヘンプ農場を運営している現地法人からのトレーサビリティを確保することで原料の安全性を保証しています。
現段階では、生産地や製造過程が不透明なCBD原料も流通しているため、原料の安全性に確信を持ちたいとお考えの方はぜひ弊社のCBD・CBN原料をご検討ください。
厚生労働省指定の検査機関からCOAを取得

弊社では、CBDとCBN原料の2種類を取り扱っていますが、どちらも上記で紹介した厚生労働省指定の検査機関からCOAを取得しています。
具体的に言うと、CBD原料は「Anresco Laboratories」、CBN原料は「KCA Laboratories LLC」からCOAを取得しています。
特に、弊社のCBD原料はTHC濃度が1.77ppm以下と非常に低く、APIグレードの品質を実現しております。
APIグレードとは、医薬品として使用できる品質基準を満たした原料や製品を意味します。
安全性の高いエタノール抽出法を採用
上記で説明したように「CO2超臨界抽出法」も安全性が高いですが、弊社では以下の3つの観点から「エタノール抽出法」を採用しています。
- 生産効率:スループットが高く、大規模な生産を行うことができる
- 純度:CO₂抽出と同等の純度で抽出できる
- メリットの喪失:CO₂抽出は溶剤不使用が利点だが、抽出後にエタノールを使うため、その利点が失われる
6つの適合基準を満たした工場で原料を製造

弊社のCBD原料は、上記の画像のような6つの適合基準を満たした工場で製造されています。
日本臨床カンナビノイド学会の認定薬剤師が監修

荒川快生
弊社のCBD原料は、以下のようなプロフィールを持つ薬剤師「荒川 快生」が監修を行なっています。
【プロフィール】
- おうめ薬局管理薬剤師
- 日本臨床カンナビノイド学会 認定登録師
- 日本薬理学会所属
- 第45回日本臨床薬理学会学術総会にて講演
また、弊社のCBD原料をご利用いただく事業者様には「薬剤師監修」という表記をご利用いただくことも可能です。
CBD製品の「安全性の追求」、「信頼性の向上」や「他社との差別化」などを行いたい事業者様は、ぜひ弊社のCBD原料の利用をご検討ください。
弊社ではOEM・ODMによる販売支援等も行っております。
お問い合わせは「おうめ薬局」までお電話ください。
【参考文献】
