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近年、日本でも注目を集めているCBDリキッド。
そんなCBDリキッドですが、近年ネットやSNS上などで「やばい」といった噂を耳にすることが増えてきています。
本記事では、「なぜ、CBDリキッドがやばいと言われているのか」ということを解説したいと思います。
また、CBDリキッドによるCBD死亡事例の有無に関しても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師
日本臨床カンナビノイド学会認定登録師
所属学会:日本薬理学会、日本緩和医療薬学会、日本在宅薬学会、日本臨床カンナビノイド学会
CBDとは?

CBDは、ヘンプ(産業用大麻)などに含まれる植物由来の天然成分の1つです。
大麻と聞くと「違法なのでは?」「依存性があるのでは?」と不安に思われることがありますが、CBD自体には、そのような心配はありません。
CBDは近年、オイルやカプセルなど、様々な形で取り入れられています。
CBDリキッド(ベイプ)がやばい?日本の死亡事例は?
CBDを吸うこと自体は問題がないですが、稀に「CBDリキッド(ベイプ)はやばい」と言われることがあります。
ここでは、CBDリキッド(ベイプ)がやばいと言われている3つの理由を解説したいと思います。
海外では死亡事例・体調不良が報告されている
CBDリキッド(ベイプ)には、「ビタミンEアセート」や「プロピレングリコール」などの添加物が含まれている場合があります。
これらの成分は加熱されることで毒性をもつ性質があり、アメリカではこれらの成分が原因による死亡事例が報告されています。
日本でも、CBDリキッド(ベイプ)に関する相談の中で、使用後に体調面の変化を感じたという声が寄せられています。
実際に、東京都の消費生活センターには、「舌がピリピリした」「頭痛があった」「気分が悪くなった」といった体調面の声が寄せられています。
ただし、日本では、CBDベイプを含めたベイプによる死亡事例は現段階では一件も報告されていません。
吸入タイプ特有のリスクが指摘されている

海外の学術誌「Thorax」では、CBDを含む蒸気に関する動物実験が報告されており、一部の専門家の間では 「CBDリキッドの蒸気に特有の反応が生じる可能性」 について議論が続いています。
あくまで動物実験での報告であり、人体への影響を示すものではありませんが、「吸入タイプのCBD製品については、安全性をめぐる議論が続いている」 のは事実です。
一部の合成系が含まれていた場合、逮捕・体調不良のリスクがある
CBD自体には違法性がないため、CBDのみが含まれたCBDリキッド(ベイプ)を利用しても逮捕されるリスクはありません。
ただし、違法とされる一部の合成系成分がCBDリキッド(ベイプ)に含まれていた場合、最悪逮捕される可能性があるため注意が必要となります。
現在、違法とされる合成系成分には、THCHやTHCB・HHCP・THCPOなどがあります。
また、これらの合成系成分を摂取してしまった場合、体調不良が起こるリスクも危惧されています。
実際、過去にはHHCPが含まれた製品を摂取することで、病院に救急搬送されたケースが報告されています。
合成系が含まれたリキッドとCBDリキッドは見分けがつかないので、フリマアプリやSNS上などで個人が販売している製品の購入には注意が必要です。
CBDを吸って摂取する際は注意が必要
実はCBDを吸って摂取する際はいくつかの点に注意する必要があります。
ここでは、注意点を2つご紹介したいと思います。
CBDを吸うとむせる場合がある
初心者の方がベイプなどでCBDを摂取した際には稀にむせる場合があります。
CBDを肺に入れる場合は、欲張って一気に摂取するのではなく、ゆっくりと少しずつ吸うことをおすすめします。
また、市販のCBDリキッドには、一般的な電子タバコ製品にも使われる「プロピレングリコール」や「ベジタブルグリセリン」などの添加物が含まれている場合があります。
これらの成分との相性によって、むせる場合があると言われています。
CBDを吸うと喉に違和感を覚えることがある

CBDを吸って利用した際に、一部の人が喉に違和感を覚えることがあると言われています。
喉の違和感については、「乾燥」や「リキッドやデバイスとの相性」など、さまざまな要因が影響している可能性があります。
乾燥が気になる環境では、こまめに水分をとるなど喉をいたわる工夫が役立つ場合があります。
また、使用しているCBDリキッドやデバイスとの相性が合わないと感じる場合は、別のタイプのCBD製品を試してみるという選択肢もあります。
CBDを吸って摂取できる製品
ここまでの説明から、CBDは吸うことで摂取できるということがお分かり頂けたと思います。
ここでは、CBDを吸って摂取することができるCBD製品を3つご紹介したいと思うので、是非参考にしてみてください。
CBDリキッド(ベイプ)

CBDリキッドとは、液体である「リキッド」の中にCBDを混ぜ合わせたCBD製品のことで、ベイプと呼ばれる吸入器具を用いて摂取します。
CBDベイプは大きく分けて、
- リキッドタイプ(タンクにCBDリキッドを補充するタイプ)
- カートリッジタイプ(専用のカートリッジを交換するタイプ)
- 使い捨てタイプ(吸い終わったら本体を捨てるタイプ)
の3種類があり、それぞれに異なる特徴があります。
個人的には、初心者の方が利用する場合は専用の器具が必要なく、手軽に摂取できる「使い捨てタイプ」のCBDベイプの利用がおすすめです。
また、ごく稀にCBDリキッドをタバコに垂らして利用するといった方もいらっしゃいますが、有害物質が発生する可能性があるため注意が必要です。
CBDワックス
CBDワックスとは、THC以外の大麻成分を凝縮した固形またはジェル状の製品のことであり、専用のベイプで加熱・気化させ、吸うことで摂取できます。
CBDワックスは不純物が少なく、CBDリキッドなどと比べてCBDの濃度が高くなっており、一般的なCBDワックスの濃度は60〜100%となっています。
さらに、CBDワックスには下記のような特徴があります。
- 高濃度
- 香りが独特 など
また、このCBD製品はオイルなどの他の製品に混ぜることで濃度を上げたり、食品や飲料に混ぜることによって摂取することもできます。
CBDジョイント

CBDを吸って摂取する際には、CBDリキッドやワックスを利用することが定番ですが、最近では「CBDジョイント」と呼ばれる製品も注目を集めています。
CBDジョイントとは、「巻きたばこ」のようにしてCBDを摂取することができるCBD製品です。
このCBDジョイントは違法ではありませんが、見た目が大麻ジョイントに似ていることから吸う場所を選ぶ必要があります。
最近では、CBDジョイントはフリマアプリ上で取引されることが多いですが、多くの場合、管理状況や品質が明らかではないため、購入を検討する場には注意が必要です。
最近はCBNジョイントも注目を集めている
実は、最近ではCBDと似た成分である「CBN」含んだCBNジョイントと呼ばれる製品も注目を集めています。
このCBNジョイントも吸い方はCBDジョイントと同じであり、「巻きたばこ」と同じように摂取できます。
CBNにはキマるような精神活性作用があるとされており、CBNジョイントも吸うことでキマることが考えられます。
ただ、CBNで感じる精神活性作用は弱いとされており、THCの約10分の1程度の精神活性作用しかないと言われています。
CBD製品の利用は何がおすすめ?
近年は、オイル・リキッド・カプセルなど、様々なタイプのCBD製品が販売されるようになりました。
CBDを利用する上では、自分の生活に合わせて選ぶことが大切です。
例えば、
- 外出先でも気軽に使いたい
- 夜のくつろぎタイムに取り入れたい
- 匂いや見た目が気にならない方がいい
といった視点が選ぶ際のヒントになります。
このような方には、CBDカプセルやエディブルといったCBD製品がおすすめです。
どのタイプが優れているというよりも、どんな時に、どう取り入れたいかで選ぶのが良いでしょう。
参考文献
- Spindle, T. R., Cone, E. J., Schlienz, N. J., et al. (2020).Pharmacodynamic effects of vaporized and oral cannabidiol (CBD) and vaporized CBD-dominant cannabis in infrequent cannabis users.Drug and Alcohol Dependence, 213, 107969.https://doi.org/10.1016/j.drugalcdep.2020.107969
- MDLinx Editorial Team. (2023).Vaping CBD may be more dangerous than vaping nicotine, new study finds.https://www.mdlinx.com/article/vaping-cbd-may-be-more-dangerous-than-vaping-nicotine-new-study-finds/7357dqXymXFKNCPRs6bd1iMDLinx.
